AIAI Research Memo(7):2025年3月期は先行投資を考慮して営業・経常減益予想だが保守的
■今後の見通し
● 2025年3月期連結業績予想の概要
AIAIグループ<6557>の2025年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比2.4%増の12,100百万円、営業利益が同6.1%減の500百万円、経常利益が同31.5%減の600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.2%増の400百万円としている。新規施設開設はAIAI NURSERYが3施設及びAIAI PLUSが1施設(2024年4月1日に開設済み)の計画である。なおAIAI PLUS は神奈川県に初開設した。これにより、AIAI NURSERYを展開する全都府県においてAIAI PLUSを併設する形となる。
2025年3月期は増収、営業・経常減益、最終増益予想としている。新規施設開設や既存施設における在籍数増加・充足率上昇効果により収益の拡大を目指すが、売上高については前期に比べてAIAI NURSERYの新規開設数が減少すること、2024年5月にAIAI Life Careの株式を譲渡して連結から除外することなどを考慮して小幅増収にとどまる見込みとしている。営業利益については人件費の増加、AIAI VISITの本格展開に向けた先行投資費用(訪問支援員の採用・育成等)などを見込み、小幅減益予想としている。経常利益については、新規開設数の減少に伴って営業外収益に計上する補助金収入も減少するため減益予想としている。親会社株主に帰属する当期純利益については増益予想としている。全体として保守的な印象が強く、期末に向けて充足率上昇効果や生産性向上効果が期待できることなどを勘案すれば、弊社では会社予想に上振れの可能性があると考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ