日本和装 Research Memo(5):財政状況は堅固、手元の現金及び預金は26億円超と豊富(1)
■業績動向
2. 財政状況
日本和装ホールディングス<2499>の2023年12月期末の資産合計は前期末比407百万円増加して9,210百万円となった。主な要因は現金及び預金の減少138百万円、営業未収入金及び割賦売掛金の増加544百万円などであった。このうち割賦売掛金は、加盟店が顧客に販売した際に、子会社のニチクレ(株)が割賦販売を斡旋した取引の残高である。
負債合計は前期末比348百万円増加して5,754百万円となった。主な要因は短期借入金の増加389百万円、契約負債(前受金)の増加58百万円、長期借入金の減少205百万円などであった。
純資産合計は前期末比58百万円増加して3,456百万円となった。主な増加要因は親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加54百万円などであった。この結果、2023年12月期末の自己資本比率は前期末より1.1ポイント低下して37.5%となった。
3. キャッシュ・フローの状況
2023年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは179百万円の支出であった。主な収入は税金等調整前当期純利益298百万円、減価償却費27百万円、契約負債の増加58百万円などで、主な支出は割賦売掛金の増加449百万円、営業未収入金の増加94百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは25百万円の支出で、主に有形固定資産の取得による支出6百万円、無形固定資産の取得による支出16百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは65百万円の収入であったが、主な収入は短期借入金の増加270百万円、主な支出は配当金の支払額117百万円などであった。
この結果、期中の現金及び現金同等物は140百万円減少し、2023年12月期末残高は2,451百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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提供:フィスコ