新興市場銘柄ダイジェスト:Kudanは大幅に3日続伸、データHRが年初来安値
<3628> データHR 630 -106
年初来安値。24年6月期の営業損益予想を従来の損益トントンから9.00億円の赤字(前期実績4.98億円の赤字)に下方修正している。データヘルス関連サービスなどの受注進行が想定より時間を要するなど遅れており、売上高が前回予想を下回る見込みとなったため。中期的な事業拡大のための投資を継続することも重しとなった。第3四半期累計(23年7月-24年3月)の営業損益は4.22億円の赤字(前年同期実績3.69億円の赤字)で着地している。
<4425> Kudan 1785 +77
大幅に3日続伸。川崎重工業<7012>の4脚歩行ロボット「Bex」にKudanの独自技術が搭載されると発表している。13-17日に開催される「2024 IEEEロボット工学とオートメーションに関する国際会議」で、川崎重工業の出展ブースで展示される4脚歩行ロボットにKudanのロボット向け開発キットが搭載され、独自のSLAMアルゴリズムに基づく人工知覚技術が周辺環境の把握や3次元マッピング、位置測位をリアルタイムで行うという。
<5255> モンスターラボ 368 +15
年初来高値。遠隔医療ソリューションを提供する米eVisit社と新たに戦略的な業務提携を開始したと発表している。包括的な遠隔医療ソリューションを高度なデジタル変革戦略と統合する重要な一歩としている。また、アラブ首長国連邦(UAE)で没入型ソフトウェア開発を手掛けるJournee社とも新たに戦略的な業務提携をする。両社が共同で市場での協力目標を設定し、商品の市場投入(GTM)を計画するという。
<7069> サイバー・バズ 2058 -500
ストップ安。24年9月期の営業損益予想を従来の4.70億円の黒字から17.45億円の赤字(前期実績3.91億円の黒字)に下方修正している。売上高はインフルエンサーサービス及びインターネット広告販売の好調を受けて67.20億円から74.20億円(同57.57億円)に上方修正するものの、債権の取立不能または取立遅延のおそれによる貸倒引当金繰入額22.15億円を販管費として計上したことから、赤字に転落する見通しとなった。
<6026> GMOTECH 6700 +1000
ストップ高。24年12月期の営業利益予想を従来の8.00億円から10.40億円(前期実績5.66億円)に上方修正している。アフィリエイトサービスを中心に集客支援事業が継続して伸長しているほか、SEMサービスと不動産テック事業も好調に推移しているため。効率化推進によるコスト削減も利益を押し上げる見通し。併せて期末配当予想を従来の228.44円から293.06円(前期末実績184.48円)に増額修正している。
<6092> エンバイオHD 610 +16
大幅に反発。24年3月期の営業利益予想を従来の6.25億円から8.15億円(前期実績13.57億円)に上方修正している。土壌汚染対策事業の一部工事の完工遅延で売上高予想を97.40億円から95.75億円(同81.20億円)に下方修正するものの、同事業及びブラウンフィールド活用事業の利益率が改善したことから、営業利益が上振れる見通し。200日移動平均線を上回るなど株価水準が切り上がっていることも買いを後押ししているようだ。
《ST》
提供:フィスコ