新興市場銘柄ダイジェスト:松屋R&Dは大幅続伸、メタリアルが大幅に5日続伸
<7317> 松屋R&D 739 +26
大幅続伸。24年3月期の営業利益予想を従来の12.00億円から12.70億円(前期実績6.11億円)に上方修正している。従来予想に比べて外国為替相場が安定的に推移したほか、ベトナム子会社の新工場が安定的に稼働しているため。業績修正が素直に好感されていることに加え、5日移動平均線が25日移動平均線を上回るなど先高観が台頭しつつあることも買いを誘っているようだ。
<7031> インバウンド 1055 +11
大幅反発。グループ会社のOmniGridが生成AIを活用したプロンプトエンジニアリングサービス「BizTAP AI」に新生成AIモデルを導入し、AI多言語全自動予約電話サービスの提供を開始したと発表している。マルチモーダル(複数種類のデータを一度に処理できるAI技術)に対応し、テキストに加えて画像からもデータを抽出できるようになった。また、ChatGPT-4よりも高精度な回答を生成可能で、数万字の記事を要約できるという。
<4596> 窪田製薬HD 71 0
一時急伸。米子会社のクボタビジョン・インクが開発する在宅・遠隔眼科医療用網膜モニタリング機器「eyeMO」を使用した特定臨床研究で、認定臨床研究審査委員会から承認を受けたと発表している。信州大学医学部附属病院で実施され、中外製薬<4519>が資金提供する。フィージビリティスタディ(実行可能性調査)を実施した後、糖尿病黄斑浮腫患者に対して患者自宅での機器の使用が可能であるかを検証する。
<4259> エクサウィザーズ 460 +14
大幅に続伸。東京都教育委員会による都立学校向け生成AI利用サービスの構築等業務を開始すると発表している。グループ会社のExa Enterprise AI(東京都港区)が中心となり、都立学校の生徒と教職員を対象に生成AIの技術基盤を活用して安全な環境で利用できる生成AI利用環境を構築する。5月から25年3月末まで、東京都が指定する生成AI研究校19校で各教科と校務で実践活用する。
<6182> メタリアル 1074 +64
大幅に5日続伸。子会社のロゼッタ(東京都千代田区)が専門文書AI「Metareal AI LLM 2」のテストサンプルが実際に動作する様子を収めたデモ動画を公開したと発表している。製薬業界向けのチューニングが施され、化合物に関する調査についての高速・高精細な文書生成の様子が確認できるという。治験開始前の段階で求められる多岐に渡る文書の作成やチェックに要する数カ月以上の期間を専門文書AIで短縮することが可能になるとしている。
<3998> すららネット 405 +5
大幅に反発。17万株(0.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.59%。取得期間は7日から7月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環としている。また、24年12月期第1四半期の営業利益は、営業・開発人員の増強や開発投資などで前年同期比43.6%減の0.83億円で着地した。通期予想は前期比16.3%減の3.24億円で据え置いている。
《ST》
提供:フィスコ