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話題株ピックアップ【夕刊】(2):高島屋、レーザーテク、三越伊勢丹

■高島屋 <8233>  2,291.5円  +54.5 円 (+2.4%)  本日終値
 高島屋<8233>が4日続伸。1日の取引終了後に発表した4月度の店頭売上速報で、国内百貨店売上高が前年同月比16.3%増と31カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇に伴いブラウスやカットソー、日傘、帽子などが堅調に推移したほか、ゴールデンウイークに向けてスーツケースなどの旅行用品にも動きが見られた。また、インバウンドは、ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が好調で、単月として2カ月連続で過去最高を更新した。

■レーザーテック <6920>  40,670円  +920 円 (+2.3%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が朝安後に切り返した。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が9%安に売られたのをはじめ半導体セクターに売りがかさみ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅安となった。これを受けてきょうの東京市場でも半導体関連は総じて下値を探る展開を強いられている。そのなかレーザーテクは前日に5000円超の急騰をみせていたこともあって、当初は目先筋の利益確定の動きが優勢だったが、売り一巡後は買いの勢いが徐々に強まりプラス圏に押し上げられた。市場筋によると「きょうは(レーザーテクの売買について)個人投資家は売り越しだが、ヘッジファンド系のショート筋による買い戻しが続いているもよう」(ネット証券マーケットアナリスト)という。オランダのASMLホールディング<ASML>の決算発表を受け失望売りがレーザーテクにも波及したが、この時に貸株市場を経由して空売りを入れた機関投資家が、レーザーテクの文句のつけようのない好決算を受けて、ショートカバーを余儀なくされているとの見方が強い。

■チヨダ <8185>  896円  +17 円 (+1.9%)  本日終値
 チヨダ<8185>が反発。1日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比6.2%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年よりも日曜日が1日少なかった影響はあったものの、気温が高く推移したことで外出機会が増加し、売り上げ増加につながった。商品別では、テレビCMを行ったプライベートブランド「フワラク」の売り上げが洗えるパンプスを中心に伸長したほか、ジュニアシリーズを発売した「セダークレスト スパットシューズ」が引き続き好調に推移した。なお、全店売上高は同2.4%増だった。

■三越伊勢丹 <3099>  2,239.5円  +40.5 円 (+1.8%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が3日ぶりに反発。1日の取引終了後に発表した4月度の売上速報で、国内百貨店事業の売上高が前年同月比11.3%増となり、31カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続きラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾、化粧品などが好調に推移したほか、月後半の気温上昇に伴い、例年と比較して夏物アイテムへの関心が高く見られた。また、各店で実施したさまざまなイベントも集客につながった。

■アインホールディングス <9627>  6,221円  +96 円 (+1.6%)  本日終値
 アインホールディングス<9627>が上値追い継続。香港の投資ファンド、オアシスマネジメントが1日付で関東財務局に提出した変更報告書によると、オアシスのアインHD株式保有比率は9.60%から14.89%に増加したことが判明、これを材料視する買いを誘導した。オアシスは4月23日に5.29%相当の同社株式を市場外で取得した経緯があり、その動向が注目されている。投資目的には重要提案行為の文言が含まれており、株主価値向上に向けた思惑が足もとの株高の背景にある。

■コメリ <8218>  3,825円  +45 円 (+1.2%)  本日終値
 コメリ<8218>が3日ぶりに反発。1日の取引終了後に発表した4月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比1.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。大袋肥料・農薬・刈払機などの農業者向けの商品や野菜苗・種など家庭菜園商品の販売が堅調に推移したほか、カテゴリーブランドの訴求を図りPB商品の展開を強化しているカー用品・レジャー用品の販売も好調だった。なお、全店売上高は同2.9%増だった。

■ミマキエンジニアリング <6638>  1,249円  +11 円 (+0.9%)  本日終値
 ミマキエンジニアリング<6638>がしっかり。1日の取引終了後、10円を予定していた24年3月期の期末配当を15円に引き上げると発表した。年間配当は25円となり、3期連続の増配となることから、株主還元姿勢を評価した買いが入ったようだ。

■伊藤米久HD <2296>  4,130円  +20 円 (+0.5%)  本日終値
 伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が高い。正午ごろに発表した25年3月期連結業績予想で、営業利益250億円(前期比11.9%増)と2ケタ増益を見込み、年間配当予想を145円(前期125円)としたことが好感された。売上高は9700億円(同1.5%増)を見込む。価格改定やインフレによる消費変化でハム・ソーセージなど加工食品は数量減を見込むものの、価格改定効果や付加価値商品の投入が寄与する見通し。一方、食肉事業では海外事業の牛肉輸出価格の回復遅れが予想されるものの、上期を中心に外食需要の伸長を見込む。なお、24年3月期決算は、売上高9555億8000万円(前の期比3.6%増)、営業利益223億3600万円(同2.9%減)だった。

■KeePer技研 <6036>  3,925円  -695 円 (-15.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 KeePer技研<6036>が急落した。1日の取引終了後、4月度のキーパーラボ運営事業の月次動向について発表した。既存店売上高は前年同月比2.0%減と、2カ月ぶりに減収となり、嫌気されたようだ。今年は営業日数が1日少なく、来店台数が増加する休日も1日少なかった。滋賀県と兵庫県でひょう害が発生し、コーティング予約のキャンセルが出たことなども響いた。全店売上高は同10.0%増だった。

■イビデン <4062>  5,392円  -756 円 (-12.3%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 イビデン<4062>が急落し、年初来安値を更新した。1日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比17.4%減の260億円を見込む。2期連続の減益予想を嫌気した売りが優勢となった。今期の売上高は同5.3%増の3900億円を計画する。年度後半以降に大規模クラウド事業者の投資回復と、汎用サーバー向けを含む高機能ICパッケージ基板全体の需要の回復を想定する。想定為替レートは1ドル=140円とした。

★4月30日~5月6日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“35本”配信します。ご期待ください。
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