話題株ピックアップ【夕刊】(2):TWOST、CTS、エフピコ
■TWOST <7352> 1,626円 +61 円 (+3.9%) 本日終値
TWOSTONE&Sons<7352>が大幅反発。この日の寄り前に、子会社Digital Arrow Partnersが運営する「Expert Partners Marketing」の登録者数が5000人を突破したと発表しており、好材料視された。「Expert Partners Marketing」は、23年4月に提供を開始した企業のマーケティング課題をプロマーケターが解決するサービス。デジタル広告市場の拡大に伴いマーケティング人材のニーズはより高まっている一方、企業においてマーケティング人材の採用が困難になっていることから同サービスへのニーズも高まっており、今回の登録者数5000人突破につながった。
■シーティーエス <4345> 758円 +18 円 (+2.4%) 本日終値
シーティーエス<4345>が大幅高で3連騰。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比5.9%増の29億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同2円50銭増配の25円とした。同時に自己株式の消却についても公表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高は前期比8.2%増の120億円を計画する。労働力不足にあえぐ建設業ではICTの活用が更に活発化すると想定。デジタルデータサービス事業の事業機会が一段と拡大するとの見方を示している。また、同社は発行済み株式総数の2.3%に相当する自己株式100万株について、5月15日に消却する予定。24年3月期の売上高は前の期比2.7%増の110億9000万円、経常利益は同2.3%増の27億8500万円だった。
■エフピコ <7947> 2,600円 +60 円 (+2.4%) 本日終値
エフピコ<7947>が地合い悪の間隙を縫って続伸、底値圏からのリバウンド局面に移行している。前日の取引時間中に2465円まで下押し年初来安値を更新したばかりだが、結局下ヒゲ陽線で引け、きょうは改めて買い優勢に傾いていることから株価の底が入った印象を受ける。食品トレー容器のトップメーカーで、プラスチックの割合を軽減した高付加価値製品が伸びて利益率の改善に結実している。前日取引終了後に発表した25年3月期の業績予想は、売上高が前期比6%増の2360億円、営業利益が同8%増の178億円と増収増益を確保する見通し。これを受けて見直し買いを誘導している。また、24年3月期の年間配当は前の期実績に対し10円増配となる57円としており、株主還元にも前向きな姿勢もポジティブ視されているもようだ。
■スズケン <9987> 4,738円 +76 円 (+1.6%) 本日終値
スズケン<9987>が3日続伸。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2兆3267億円から2兆3864億円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が249億円から348億円(同6.7%増)へ、純利益が242億円から290億円(同42.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。抗悪性腫瘍剤の市場拡大やスペシャリティー医薬品の新薬が寄与したことに加えて、新型コロナウイルス関連商材(治療薬・診断薬その他)の売り上げが想定よりも上振れたことなどが要因としている。また、販管費の抑制に継続して取り組んだことなども寄与した。
■T&Dホールディングス <8795> 2,618.5円 +41.5 円 (+1.6%) 本日終値
T&Dホールディングス<8795>が3日続伸。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、経常収益が2兆5600億円から3兆2100億円(前の期比0.1%減)へ、最終利益が870億円から990億円(前の期1321億5000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。子会社T&Dフィナンシャル生命保険で、23年4月に販売を開始した円貨建一時払い商品の新契約業績が想定を上回り保険料等収入が想定よりも増加したことが要因という。また、運用収支の増加なども寄与した。
■三菱倉庫 <9301> 5,310円 +71 円 (+1.4%) 本日終値
三菱倉庫<9301>が3日続伸。4月30日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高2700億円(前期比6.1%増)、営業利益200億円(同5.6%増)、純利益366億円(同31.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比40円増の160円としたことが好感された。物流事業で海上運賃単価の正常化に伴う国際運送取扱事業の収入減が予想されるものの、前期に連結化したキャバリエ・ロジスティクス・グループの通年寄与による医薬品の取り扱い拡大や自動車関連貨物の取り扱い増加が見込まれている。また、不動産賃貸事業で芝浦ダイヤビルディング、須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の新規施設が稼働するほか、マンション販売事業における販売収入も増加する見通しで業績を牽引する。なお、24年3月期決算は、売上高2545億700万円(前の期比15.3%減)、営業利益189億4100万円(同17.7%減)、純利益277億8700万円(同2.1%増)だった。
■荏原 <6361> 13,280円 +170 円 (+1.3%) 本日終値
荏原<6361>が3日続伸。ポンプの最大手メーカーで環境関連装置では頭抜けた実績を持つが、半導体製造装置分野への展開力にも定評がある。特に半導体ウエハーを研磨するCMP装置では世界屈指の商品競争力を誇っている。国内で半導体生産設備を強化する動きが相次ぐなか、直近では米マイクロン・テクノロジー<MU>が広島工場を次世代半導体メモリーの生産拠点にすると伝わるなど、先端半導体のサプライチェーン構築の動きが一段と活発化している。半導体の微細化・高集積化が加速するなか、荏原のCMP装置に対する重要度も中期的に高まるとの見方が根強い買いを誘っている。
■BIPROGY <8056> 3,898円 -700 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
BIPROGY<8056>がストップ安。4月30日の取引終了後に24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比3.9%増の355億円を見込む。また、前期の期末配当予想を5円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期と横ばいの100円とした。経常利益は前期に続き過去最高を見込むものの、今期の増益率は前期(13.9%)から鈍化する格好となっており、物足りないと受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。今期の売上収益は前期比4.0%増の3850億円を見込む。同社は今後3カ年の中期経営計画も公表した。最終年度となる27年3月期に売上収益4200億円、調整後営業利益率11.0%に伸ばす目標。配当性向の目標は40%以上(24年3月期実績は39.8%)とした。
■日本調剤 <3341> 1,359円 -180 円 (-11.7%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
日本調剤<3341>が急反落し、年初来安値を更新した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算を発表した。前期の最終利益は前の期比42.7%減の25億5300万円となり、計画の43億円を下回って着地した。25年3月期の最終利益は前期比44.9%増の37億円を予想するものの、前期の従来計画を下回る水準。今期の経常利益に関しては同31.1%減の65億円となる見通しを示しており、業況を懸念した売りを促したようだ。調剤薬局事業と医薬品製造販売事業でそれぞれ減損損失を計上し、前期の最終利益を押し下げた。今期の売上高は前期比9.8%増の3738億円を計画。新規出店の効果を見込む一方、賃金のベースアップや調剤システムの更新に伴う費用計上の影響もあって経常減益を予想する。
■日揮ホールディングス <1963> 1,349円 -172.5 円 (-11.3%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
日揮ホールディングス<1963>が3日ぶりに急反落した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、これまで160億円の黒字を見込んでいた営業損益が190億円の赤字(前の期は366億9900万円の黒字)で着地したようだと発表。これをネガティブ視した売りが膨らんだ。第3四半期(23年10~12月)に損失を計上したタイの化学案件で、追加のコストとリスク対応費用を見込む。サウジアラビアの石油・ガス案件での損失引き当てや、海外子会社での追加の損失計上及び損失引き当ても実施し、損益を押し下げる要因となる。一方、売上高は8300億円(前の期比36.8%増)と、従来の計画を300億円上回って着地したもようだとしている。
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TWOSTONE&Sons<7352>が大幅反発。この日の寄り前に、子会社Digital Arrow Partnersが運営する「Expert Partners Marketing」の登録者数が5000人を突破したと発表しており、好材料視された。「Expert Partners Marketing」は、23年4月に提供を開始した企業のマーケティング課題をプロマーケターが解決するサービス。デジタル広告市場の拡大に伴いマーケティング人材のニーズはより高まっている一方、企業においてマーケティング人材の採用が困難になっていることから同サービスへのニーズも高まっており、今回の登録者数5000人突破につながった。
■シーティーエス <4345> 758円 +18 円 (+2.4%) 本日終値
シーティーエス<4345>が大幅高で3連騰。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比5.9%増の29億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同2円50銭増配の25円とした。同時に自己株式の消却についても公表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高は前期比8.2%増の120億円を計画する。労働力不足にあえぐ建設業ではICTの活用が更に活発化すると想定。デジタルデータサービス事業の事業機会が一段と拡大するとの見方を示している。また、同社は発行済み株式総数の2.3%に相当する自己株式100万株について、5月15日に消却する予定。24年3月期の売上高は前の期比2.7%増の110億9000万円、経常利益は同2.3%増の27億8500万円だった。
■エフピコ <7947> 2,600円 +60 円 (+2.4%) 本日終値
エフピコ<7947>が地合い悪の間隙を縫って続伸、底値圏からのリバウンド局面に移行している。前日の取引時間中に2465円まで下押し年初来安値を更新したばかりだが、結局下ヒゲ陽線で引け、きょうは改めて買い優勢に傾いていることから株価の底が入った印象を受ける。食品トレー容器のトップメーカーで、プラスチックの割合を軽減した高付加価値製品が伸びて利益率の改善に結実している。前日取引終了後に発表した25年3月期の業績予想は、売上高が前期比6%増の2360億円、営業利益が同8%増の178億円と増収増益を確保する見通し。これを受けて見直し買いを誘導している。また、24年3月期の年間配当は前の期実績に対し10円増配となる57円としており、株主還元にも前向きな姿勢もポジティブ視されているもようだ。
■スズケン <9987> 4,738円 +76 円 (+1.6%) 本日終値
スズケン<9987>が3日続伸。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2兆3267億円から2兆3864億円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が249億円から348億円(同6.7%増)へ、純利益が242億円から290億円(同42.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。抗悪性腫瘍剤の市場拡大やスペシャリティー医薬品の新薬が寄与したことに加えて、新型コロナウイルス関連商材(治療薬・診断薬その他)の売り上げが想定よりも上振れたことなどが要因としている。また、販管費の抑制に継続して取り組んだことなども寄与した。
■T&Dホールディングス <8795> 2,618.5円 +41.5 円 (+1.6%) 本日終値
T&Dホールディングス<8795>が3日続伸。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、経常収益が2兆5600億円から3兆2100億円(前の期比0.1%減)へ、最終利益が870億円から990億円(前の期1321億5000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。子会社T&Dフィナンシャル生命保険で、23年4月に販売を開始した円貨建一時払い商品の新契約業績が想定を上回り保険料等収入が想定よりも増加したことが要因という。また、運用収支の増加なども寄与した。
■三菱倉庫 <9301> 5,310円 +71 円 (+1.4%) 本日終値
三菱倉庫<9301>が3日続伸。4月30日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高2700億円(前期比6.1%増)、営業利益200億円(同5.6%増)、純利益366億円(同31.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比40円増の160円としたことが好感された。物流事業で海上運賃単価の正常化に伴う国際運送取扱事業の収入減が予想されるものの、前期に連結化したキャバリエ・ロジスティクス・グループの通年寄与による医薬品の取り扱い拡大や自動車関連貨物の取り扱い増加が見込まれている。また、不動産賃貸事業で芝浦ダイヤビルディング、須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の新規施設が稼働するほか、マンション販売事業における販売収入も増加する見通しで業績を牽引する。なお、24年3月期決算は、売上高2545億700万円(前の期比15.3%減)、営業利益189億4100万円(同17.7%減)、純利益277億8700万円(同2.1%増)だった。
■荏原 <6361> 13,280円 +170 円 (+1.3%) 本日終値
荏原<6361>が3日続伸。ポンプの最大手メーカーで環境関連装置では頭抜けた実績を持つが、半導体製造装置分野への展開力にも定評がある。特に半導体ウエハーを研磨するCMP装置では世界屈指の商品競争力を誇っている。国内で半導体生産設備を強化する動きが相次ぐなか、直近では米マイクロン・テクノロジー<MU>が広島工場を次世代半導体メモリーの生産拠点にすると伝わるなど、先端半導体のサプライチェーン構築の動きが一段と活発化している。半導体の微細化・高集積化が加速するなか、荏原のCMP装置に対する重要度も中期的に高まるとの見方が根強い買いを誘っている。
■BIPROGY <8056> 3,898円 -700 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
BIPROGY<8056>がストップ安。4月30日の取引終了後に24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比3.9%増の355億円を見込む。また、前期の期末配当予想を5円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期と横ばいの100円とした。経常利益は前期に続き過去最高を見込むものの、今期の増益率は前期(13.9%)から鈍化する格好となっており、物足りないと受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。今期の売上収益は前期比4.0%増の3850億円を見込む。同社は今後3カ年の中期経営計画も公表した。最終年度となる27年3月期に売上収益4200億円、調整後営業利益率11.0%に伸ばす目標。配当性向の目標は40%以上(24年3月期実績は39.8%)とした。
■日本調剤 <3341> 1,359円 -180 円 (-11.7%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
日本調剤<3341>が急反落し、年初来安値を更新した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算を発表した。前期の最終利益は前の期比42.7%減の25億5300万円となり、計画の43億円を下回って着地した。25年3月期の最終利益は前期比44.9%増の37億円を予想するものの、前期の従来計画を下回る水準。今期の経常利益に関しては同31.1%減の65億円となる見通しを示しており、業況を懸念した売りを促したようだ。調剤薬局事業と医薬品製造販売事業でそれぞれ減損損失を計上し、前期の最終利益を押し下げた。今期の売上高は前期比9.8%増の3738億円を計画。新規出店の効果を見込む一方、賃金のベースアップや調剤システムの更新に伴う費用計上の影響もあって経常減益を予想する。
■日揮ホールディングス <1963> 1,349円 -172.5 円 (-11.3%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
日揮ホールディングス<1963>が3日ぶりに急反落した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、これまで160億円の黒字を見込んでいた営業損益が190億円の赤字(前の期は366億9900万円の黒字)で着地したようだと発表。これをネガティブ視した売りが膨らんだ。第3四半期(23年10~12月)に損失を計上したタイの化学案件で、追加のコストとリスク対応費用を見込む。サウジアラビアの石油・ガス案件での損失引き当てや、海外子会社での追加の損失計上及び損失引き当ても実施し、損益を押し下げる要因となる。一方、売上高は8300億円(前の期比36.8%増)と、従来の計画を300億円上回って着地したもようだとしている。
★4月30日~5月6日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“35本”配信します。ご期待ください。
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