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本日の注目個別銘柄:三菱電、さくら、コマツなど(訂正)


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<6981> 村田製 2903.5 +36.5
大幅続伸。先週末に24年3月期決算を発表。円筒型リチウムイオン電池設備の減損損失計上で、1-3月期営業益は3.3億円にとどまった。25年3月期営業益は3000億円で前期比39.2%増を見込むが、市場予想は300億円超下振れ。決算数値はややネガティブとみられるものの、発行済み株式数の2.33%に当たる4400万株、800億円の自社株買いを発表し下支え材料となった。前日の米アップルの株高も支援に。

<2413> エムスリー 1691.5 -186
急落。先週末に24年3月期の決算を発表、営業利益は644億円で前期比10.6%減となり、減損損失の計上を主因に市場予想を80億円程度下振れている。25年3月期は670-700億円のレンジ予想とし、800億円程度のコンセンサスを大幅に下振れ。コロナ関連売上高のさらなる剥落などを想定している。成長鈍化傾向が意識される中、依然として割高なバリュエーションが重しに。

<3778> さくら 5910 +660
急伸。先週末に24年3月期決算を発表、営業利益は8.8億円で前期比19.1%減となり、従来予想の14.5億円を大幅に下振れた。ただ、第3四半期までの状況から下振れは想定線。一方、25年3月期は20億円で同2.3倍と急拡大の見通しとし、ポジティブ反応につながった。なお、新株式発行に係る発行登録を発表、発行予定期間は5月8日から25年5月7日まで、発行予定額は200億円を上限とするとしている。

<4661> OLC 4362 -292
大幅反落。先週末に24年3月期の決算を発表している。営業利益は1654億円で前期比48.8%増となり、従来予想の1467億円を上振れ着地。一方、25年3月期は1700億円で同2.8%増の見通し、2000億円超の市場コンセンサスを大きく下振れている。40周年イベント終了などに伴う入園者数の伸び鈍化を想定しているもよう。保守的とはみられるものの、ガイダンスをマイナス視する動きが先行へ。

<8053> 住友商 4155 +246
大幅続伸。アクティビストとして知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが、同社株式に数百億円規模を投資したことが明らかになったと伝わっている。同ファンドは三井不動産や大日本印刷など、最近になって日本株への投資を活発化させている。同社は他の総合商社大手と比較してPBR水準などが低いこともあり、5月2日の決算発表に向けての期待感へとつながる形になっているようだ。

<6301> コマツ 4755 +491
急伸。先週末に24年3月期決算を発表、営業益は6072億円で前期比23.7%増、1-3月期は増益率が1ケタ台に鈍化。25年3月期は5570億円で同8.3%減を見込み、市場予想を300億円ほど下振れだが、減益ガイダンス自体は想定線。一方、同時に発行済み株式数の3.5%に当たる3300万株、1000億円を上限とする自社株買いの実施を発表、取得期間は9月30日まで。自社株買いの大きさがサプライズに。

<6503> 三菱電 2773 +380
急騰。先週末に24年3月期の決算を発表、営業利益は3285億円で前期比25.2%増となり、市場予想並みの水準で着地。25年3月期は4000億円で同21.8%増の見通し、3500億円程度のコンセンサスを大きく上振れ。受注の底打ちが確認されているFAシステムの大幅な拡大を見込んでいるもよう。比較的、保守的なガイダンスを示す傾向が強いことからも。強気見通しに対するポジティブな反応は強まる形に。

<6501> 日立 14620 +1145
大幅続伸。先週末に24年3月期決算を発表、調整後営業益は7558億円で前期比1.0%増となり、市場想定並みで着地。25年3月期は8550億円で同13.1%増の見通し、コンセンサス線上と。決算数値にサプライズはないが、中計の株主還元目標値が引き上げられ、24年3月期年間配当金は前期比35円増の180円とし、発行済み株式数の2.27%に当たる2100万株、2000億円を上限に自社株買い実施も発表。

<6526> ソシオネクスト 4691 +384
切り返して大幅続伸。先週末に24年3月期決算を発表、営業利益は355億円で前期比63.6%増となり、市場予想を25億円程度上振れた。一方、25年3月期は270億円で同24.0%減の見通し。コンセンサスは340億円程度。ただ、為替想定は130円と保守的であるほか、もともと今期以降の業績停滞は織り込み済み。北米データセンター向けの商談獲得期待なども高まり、減益ガイダンスがあく抜け感にもつながった。

<6857> アドバンテス 4996 -393
大幅反落。先週末に24年3月期決算を発表、営業利益は816億円で前期比51.3%減となり、市場予想を50億円程度下振れた。一部減損計上などが下振れ要因で、サプライズは限定的。一方、25年3月期は900億円で同10.3%増の見通しだが、市場コンセンサスの1300億円程度を大幅に下振れる。足元でややコンセンサスは切り下げっていた印象だが、下振れ幅の大きさをネガティブ視。利益率低下を想定している。
《ST》

 提供:フィスコ

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