新興市場銘柄ダイジェスト:コージンバイオは大幅安、トリプルアイズがストップ高
<5026> トリプルアイズ 1472 +300
ストップ高を付け、年初来高値を更新した。グループ会社のゼロフィールド(東京都港区)が業務提携先のMINERS UNITED社との連携を進め、米ワシントン州のデータセンターを増設すると発表している。マイニングマシン(暗号資産の採掘用コンピューター)約800台の設置場所を拡充する。米証券取引委員会(SEC)が1月に暗号資産ビットコインを運用対象とする現物ETF11銘柄を承認すると発表しており、マイニングの需要拡大が見込めるとしている。
<177A> コージンバイオ 2026 -344
大幅安。前日に上場し、公開価格(1900円)を上回る初値を付けた後に一時2375円まで急伸したが、この日は一転して売り優勢となっている。培地の開発・製造・販売、細胞加工物の製造受託などを手掛けており、25年3月期の営業利益予想は前期比59.7%増の8.57億円。好業績の新規株式公開(IPO)銘柄とあって初日は人気化していたが、大型連休前とあって手じまい売りが出ているようだ。
<9338> INFORICH 3930 +300
大幅に反発。首都圏新都市鉄道(東京都千代田区)のつくばエクスプレス線でINFORICHのモバイルバッテリーシェアリング「ChargeSPOT」の新規設置を開始し、7月までに全20駅に順次設置すると発表している。乗客は周辺店舗や施設に立ち寄ることなく、駅構内でバッテリーをレンタルできる。電車での移動中に充電し、目的地の駅で返却する。前日の取引時間中に開示した際は株価への影響は限定的だったが、見直し買いが入っているようだ。
<3929> ソシャルワイヤ 287 +31
大幅高。ジーニー<6562>と資本業務提携契約を締結すると発表している。第三者割当増資でジーニーにソーシャルワイヤー株573万6200株を割り当てる。異動後のジーニーの議決権所有割合は49.0%で、筆頭株主となる。調達資金の約12.9億円は、デジタルPR事業の新機能開発投資やM&A費用などに充てる。販売活動で相互の提供サービスを優先的に紹介・斡旋し、既存顧客へのクロスセル推進に努めるなどし、両社の事業基盤を拡大する。
<5595> QPS研究所 3500 +200
大幅に反発。国土交通省「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」の大規模技術実証事業2件に採択されたと発表している。「次世代機器等を活用した河川管理の監視・観測の高度化に資する技術開発」(自社に交付される補助金は0.88億円)と「次世代機器等を活用した道路管理の監視・観測の高度化に資する技術開発」(同0.49億円)。事業期間は、いずれも28年3月まで。25年5月期以降の業績に与える影響は精査中としている。
<7095> MacbeeP 13590 +1010
大幅に反発。5月31日を基準日として1株につき4株の割合で分割すると発表している。投資単位を引き下げ、幅広い投資家層の市場参加を促し、株式の流動性を高めることが目的。また、今回の株式分割で流通株式数が増加し、東証プライム市場への市場区分変更の形式要件を全て満たすことになるとしている。ただ、上場市場区分変更は検討中であり、実施を確約するものではないと付言している。
《ST》
提供:フィスコ