サイバリンクス Research Memo(9):トラスト事業:下半期には収支均衡を目指す
■サイバーリンクス<3683>の今後の見通し
(3) トラスト事業
セグメント売上高は152百万円(前期比53.0%増)、定常収入は152百万円(同90.3%増)、セグメント損失は25百万円(前期は235百万円の損失)と予想している。依然として通期ではセグメント損失を計上する予想だが、下期からの黒字化を計画している。
施策としては、「CloudCerts」は前期導入の大型案件での実績を生かし、さらなる展開を目指す。また準備を進めてきた不動産向け電子契約サービスの本格的な提供を開始する予定だ。
(4) モバイルネットワーク事業
セグメント売上高は3,449百万円(前期比2.1%減)、定常収入は440百万円(同13.6%減)、セグメント利益は29百万円(同36.5%減)と予想している。
依然としてNTTドコモの主要政策(店舗政策、支援策など)の変更により先行きの不透明感が強いため、ほぼ前期並みの予想となっている。しかし2023年12月期第4四半期以降は緩和の兆しもあり、少なくとも現在の予想が下振れることはなさそうである。むしろセグメント利益は上方修正される可能性が高いと弊社では見ている。
施策としては、出張販売や店舗の効率運営により、売上確保・利益改善に努める。法人向け営業を強化し、DXソリューションの提供など、新たな収入獲得を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《SO》
提供:フィスコ