４日の米株式市場の概況、ＮＹダウ今年最大の下げ幅　ＦＲＢ当局者発言で利下げ期待後退

　４日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比５３０．１６ドル安の３万８５９６．９８ドルと４日続落した。下げ幅は今年最大となった。ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁が、インフレ率が横ばいを続けた場合の利下げの必要性に疑問を呈した。更に、中東情勢の緊迫化を受けて原油先物相場が上昇。利下げ期待が後退するなかで、投資家のリスク許容度も低下し、幅広く売り優勢となった。

　アメリカン・エキスプレス<AXP>や、スリーエム<MMM>、マクドナルド<MCD>が売られ、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>やメルク<MRK>、キャタピラー<CAT>が下落。ブロック<SQ>が大幅安となった。一方、シェブロン<CVX>は小幅高。ブラックベリー<BB>とハブスポット<HUBS>、リーバイ・ストラウス<LEVI>は上昇した。

　ナスダック総合株価指数は２２８．３７６ポイント安の１万６０４９．０８２と反落した。エヌビディア<NVDA>が売られ、ブロードコム<AVGO>とマイクロン・テクノロジー<MU>が軟調推移。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>とスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が大きく水準を切り下げたほか、ハーツ・グローバル・ホールディングス<HTZ>が下値を探った。半面、テスラ<TSLA>やメタ・プラットフォームズ<META>がしっかり。モデルナ<MRNA>とウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>は堅調に推移した。

出所：MINKABU PRESS