<注目銘柄>=円谷フィHD、C&D事業が成長を牽引へ
円谷フィールズホールディングス<2767>は、1000円台後半でもみ合っているが、コンテンツ&デジタル(C&D)事業を牽引役とする成長期待は強く、PER11倍台の時価水準は割安感十分だろう。
2月9日に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算で、営業利益は123億2000万円(前年同期比30.0%増)となったが、C&D事業の営業利益は30億円(前年同期比21.2%減)と苦戦した。来期発売計画で現在準備中の「第3のウルトラマンカードゲーム」に向けた在庫調整などが進められているため、カードゲーム収入が落ち込んだことに加えて、成長投資を積極的に実施したことが要因。一方、パチンコ・パチスロ(PS)事業は23年12月に発売した「ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン」の好調もあって大幅増益となり、業績を牽引した。
ただ、今後の成長期待はC&D事業がより大きい。22年5月に公開した映画「シン・ウルトラマン」のヒットや、テレビ番組「ウルトラマンブレーザー」が世界6カ国・地域で現地語吹替版を、またYouTubeにおいて13カ国語による字幕/吹替版のサイマル配信を実施したことが、世界レベルでの新たなウルトラマンファンの獲得につながっている。25年3月期は夏頃に第3のウルトラマンカードゲームをグローバル展開の予定であるほか、Netflixの映像配信開始も予定されており、業績に貢献しよう。
24年3月期営業利益は120億円(前期比9.6%増)を会社側では予想。25年3月期は150億円弱を見込む調査機関もある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2月9日に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算で、営業利益は123億2000万円(前年同期比30.0%増)となったが、C&D事業の営業利益は30億円(前年同期比21.2%減)と苦戦した。来期発売計画で現在準備中の「第3のウルトラマンカードゲーム」に向けた在庫調整などが進められているため、カードゲーム収入が落ち込んだことに加えて、成長投資を積極的に実施したことが要因。一方、パチンコ・パチスロ(PS)事業は23年12月に発売した「ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン」の好調もあって大幅増益となり、業績を牽引した。
ただ、今後の成長期待はC&D事業がより大きい。22年5月に公開した映画「シン・ウルトラマン」のヒットや、テレビ番組「ウルトラマンブレーザー」が世界6カ国・地域で現地語吹替版を、またYouTubeにおいて13カ国語による字幕/吹替版のサイマル配信を実施したことが、世界レベルでの新たなウルトラマンファンの獲得につながっている。25年3月期は夏頃に第3のウルトラマンカードゲームをグローバル展開の予定であるほか、Netflixの映像配信開始も予定されており、業績に貢献しよう。
24年3月期営業利益は120億円(前期比9.6%増)を会社側では予想。25年3月期は150億円弱を見込む調査機関もある。(仁)
出所:MINKABU PRESS