極東貿易---3Qは営業利益が2ケタ増益、産業設備関連部門と機械部品関連部門が増収に
極東貿易<8093>は9日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.6%増の309.36億円、営業利益が同18.2%増の5.83億円、経常利益が同0.7%減の9.33億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同12.2%増の6.88億円となった。
産業設備関連部門の売上高は76.57億円(前年同期比2.53億円増)、セグメント損失は1.87億円(前年同期は3.12億円の損失)となった。産業インフラ関連事業において国内鉄鋼・化学プラント向けの大型案件が低調に推移したものの、海外プラント向け重電事業が引き続き好調を維持し、資源・計測機関連事業においては海洋探査をはじめとする資源開発機器事業が堅調に推移した。
産業素材関連部門の売上高は95.67億円(前年同期比3.87億円減)、セグメント利益は1.52億円(同0.51億円減)となった。海外向けを中心に炭素繊維複合材料関連が堅調に推移した。自動車部品用樹脂・塗料事業が米国において一部持ち直しが見られたものの、中国向けなどが低調に推移した。
機械部品関連部門の売上高は137.11億円(前年同期比3.19億円増)、セグメント利益は6.15億円(同0.07億円増)となった。ばね関連事業は定荷重ばねの自動車産業向けおよび中国向け特需が一服したことなどにより落ち込んだ。一方、ねじ関連事業は建設機械向けが好調を維持し、また半導体不足の影響から回復した自動車産業向けが堅調に推移した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.8%増の460.00億円、営業利益が同4.9%増の10.50億円、経常利益が同11.4%減の13.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.1%増の11.00億円とする期初計画を据え置いている。
《HH》
提供:フィスコ