貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6503 三菱電機

東証P
2,584.0円
前日比
-16.0
-0.62%
PTS
2,595円
23:58 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.0 1.43 1.93 5.79
時価総額 54,605億円
比較される銘柄
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パナHD, 
NEC

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 豊穣のベースに育つ東京市場、外国人好みの銘柄に照準!


「豊穣のベースに育つ東京市場、外国人好みの銘柄に照準!」

●6大材料に支えられ史上最高値更新は通過点に

 34年1カ月半も待たされてしまった。1989年12月末に誕生した赤ん坊が、34歳と1カ月半の大人に成長している期間だ。そんな長い長い時間をかけて、日経平均株価は遂に1989年末につけた史上最高値3万8915円を突破、3万9156円まで上昇した。

 前回も紹介したように、私は昨年6月、「日経平均株価は24年6月までには史上最高値を更新するだろう」と予想していた。それを、今年になっての勢いの強さを見て「3月末までに更新」と修正したのだが、さらに前倒しで実現してしまったのだ。

 正直、上昇ピッチの早さに驚いており、34年ぶりの奪還に対する感慨よりも、やや呆気に取られているのが実際だ。こんなに簡単に突破していいのだろうか……と。

 もちろん、それで良い。過去の高値奪還は念願の目標ではあったものの、ともかく元の高値に戻って欲しいと、あくまでこれだけを願うものであり、崩れた小高い山が元の姿に戻ったのに等しい。問題は、元通りになった後にさらに山は高くなり、眺望がより広がるばかりでなく、アメニティ施設なども整えられて、われわれの生活を豊かにするのに寄与してくれるようになるのか、ということだ。

 もっとはっきり言うと、日経平均株価はさらに上昇し、われわれの資金を増やす豊穣のベースになってくれるか、になる。そうなるにはもちろん幾多の条件が必要だが、いまのところ続伸を阻むような大きな懸念材料はない。

 内外の市場が最大の関心を寄せていた米半導体大手エヌビディア<NVDA>の23年11月-24年1月期決算は、純利益が前年同期比8.7倍の122億8500万ドルだった。発表前はもしかするとさほど増えていないかも、などと案じたりしたが、まったくの杞憂だったことになる。何しろ8.7倍だ。

 こうなると投資する立場からは、「これはピークではないか」と考えてしまうのだが、エヌビディアが得意とするGPU(画像処理半導体)の需要は、目先すぐに終わってしまうようなものではない。人工知能(AI)ブームを背景に、2030年に向けてさらに拡大を続ける。こう見てよいため、エヌビディアだけでなく、信越化学工業 <4063> [東証P]やソシオネクスト <6526> [東証P]など国内半導体関連株の上昇もまだまだ続くことになるだろう。

 それに前回も書いたように、以下の株価支援材料はなお生き続けているのだ。

・業績好調企業が多い
新NISA(少額投資非課税制度)への資金流入が続いている
・日銀による金融緩和の継続
・米国の金利引き下げ観測
米国市場の上昇
・為替が円安基調である

 これらに支えられた東京市場は強い。こう見るのが自然であり、史上最高値の更新でそれは加速すると見てよい。

●選別の基準は外国人持ち株比率30%超

 平成バブルを知るわれわれの世代には、史上最高値の更新で「東京市場は相当高くなってしまった」と警戒される方もおられようが、新NISAを始めたばかりの若い世代の投資家たちは「相当高くなっている」とは受け止めないだろうし、むしろ、「まだ大して上がってないよね」と捉える可能性の方が高い。加えて過熱感も乏しいのだから、ここは東京市場のリード役を務める外国人投資家好みの銘柄を積極的に狙っていきたい。基準とするのは、外国人持ち株比率が30%を超える銘柄だ。

 以上の条件を満たす銘柄の中から、まずは三菱電機 <6503> [東証P]だ。総合電機メーカーながら市場が関心を持つのは、この会社が業界首位である パワー半導体。いまは業界2位の富士電機 <6504> [東証P]が急騰を続けており、三菱電機の値動きは見劣りするが、パワー半導体首位である点は魅力的だ。[外国人持ち株比率45%]

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]は、グループ企業の不祥事が問題になっているにしては株価が強い。その陰に隠れて存在感が希薄なホンダ <7267> [東証P]も、株価はさらなる高値があってもおかしくない。[外国人持ち株比率37.7%]

 外国人投資家たちの間でここ数年、評価がどんどん上がっているのが日立製作所 <6501> [東証P]。すでに株価は1万2800円台となっており、目先急騰中ながら、押し目を見逃さないようにしたい。[外国人持ち株比率48.6%]

 金融株では、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]がある。経営効率の高さで知られる。貸し出し、決済、資産運用などが好調で株価も続伸が見込める。[外国人持ち株比率36.5%]

 “物言う株主”に祖業のイトーヨーカ堂を売却しろと迫られているセブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]も、株価は緩やかに上昇を続けそうだ。“物言う株主”の要請を無にするわけにはいかず、経営の効率化に努めることだろう。[外国人持ち株比率32.8%]

 最近すでに紹介した銘柄なので詳しい説明は避けるが、テルモ <4543> [東証P][外国人持ち株比率36.7%]、信越化学工業 <4063> [東証P][同45.3%]、伊藤忠商事 <8001> [東証P][同38.4%]も外国人投資家好みの銘柄であり続伸する確率が高い。

2024年2月22日 記

株探ニュース

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