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東証P
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PER PBR 利回り 信用倍率
21.3 2.75 5.31 166
時価総額 264億円

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人手不足で上昇大旋風、最高益・増配相次ぐ「人材関連」6銘柄精選 <株探トップ特集>


―リクルート24年3月期好業績見通しを直近発表、企業の採用意欲高まりへ―

 先週で一段落した決算発表シーズンでは企業業績の好調さが確認され、これを評価する形で全体相場は大きく水準を切り上げた。日経平均株価がバブル期以来の歴史的高値をつけるなど、足もとマーケットは大いに盛り上がりをみせている。こうしたなか、人材セクターに注目してみたい。業界最大手リクルートホールディングス <6098> [東証P]を筆頭に好業績見通しを示す銘柄が相次いでおり、セクター全体の活況ぶりが際立っているためだ。成長トレンドを走る個人投資家好みの関連中小型株も数多く存在する。

●日経平均以外にも、バブル期水準になったものとは

 リクルートは今月9日、これまで非開示としていた24年3月期連結業績予想を発表した。人件費や広告宣伝費を中心としたコスト管理が奏功し、営業利益は前期比18%増の4070億円と過去最高益を更新する見通しを示した。競合のジェイエイシーリクルートメント <2124> [東証P]も14日に23年12月期連結決算が営業最高益を達成したと発表。今期も増益を見込み、実質増配も計画する。 転職サイト「ビズリーチ」運営のビジョナル <4194> [東証P]も大幅増益見通しで成長路線を継続。3銘柄とも株価は高値圏で堅調だ。

 医療向け人材サービスのエス・エム・エス <2175> [東証P]やメドレー <4480> [東証P]も通期で最高益を予想。ディップ <2379> [東証P]は増収増益と増配を見込む。更に、テクノプロ・ホールディングス <6028> [東証P]やオープンアップグループ <2154> [東証P]、UTグループ <2146> [東証P]といった製造業向け人材派遣会社も業績絶好調で推移している。

 人材関連株の好調の背景には、言うまでもなく人口減少に伴う構造的な人手不足があろう。総務省の統計によると、日本の総人口は2022年時点で約1億2494万人となり12年連続で減少した。およそ30年前、バブル期以来の水準に逆戻りした格好だ。全体に占める生産年齢人口の割合は6割を割り込み過去最低レベルとなった。こうした状況下、企業による人手の奪い合いはますます激しさを増しており、昨年には大手企業の賃上げ率がこちらもバブル期以来の高い水準を記録。今年も大企業を中心に高水準の賃上げが見込まれている。

●高成長トレンド走る妙味株

 企業の採用意欲の高まりは人材市場を活発化させ、求人サービスや人材派遣を手掛ける企業に強力な追い風をもたらす。以下では人材関連で投資妙味のある中小型6銘柄をピックアップした。

 学情 <2301> [東証P]は就職情報大手。20代向け転職サイト「Re就活」や新卒採用サイト「あさがくナビ」のほか、合同企業セミナーの運営を手掛ける。更なる成長を目指し中途採用分野に注力する方針で、ITエンジニアの経験者採用に特化したサイトを展開するなど取り組みを推進中。24年10月期は連続での営業最高益更新と増配を計画している。来月の四半期決算発表に向け、好業績期待から株価に浮揚力が働きそうだ。

 ポート <7047> [東証G]は国内最大級の就活生向けサイト「キャリアパーク!」「就活会議」を運営し、両サイトの豊富な会員基盤を強みに人材紹介や法人向けソリューションを展開。このほか、電気・ガス切り替えやカードローン比較、リフォーム情報に関する各種サイトも運営する。企業の新卒採用意欲の回復を追い風に業績は増収増益トレンドをまい進。24年3月期は売上高、営業利益ともに過去最高で初配当も見込む。

 トライト <9164> [東証G]は医療福祉と建設業向けに人材紹介・人材派遣事業を展開。昨年7月に東証グロース市場に新規上場した。医療、建設の両業界は、今春の残業規制で人手不足が懸念される「2024年問題」の影響を大きく受ける分野であり、同社にスポットライトが当たる場面が今後訪れるかもしれない。旺盛な人材ニーズを捉え、23年12月期は2ケタ増収増益を達成。続く24年12月期も業績成長が続く見通しだ。

 MS-Japan <6539> [東証P]は会計士や弁護士などの専門職と企業の管理部門に特化した人材紹介会社。海外展開を図るべく、今年1月に同業のオーストラリア企業の買収を発表。互いの事業基盤やノウハウを共有し、現地日系企業への採用支援などに乗り出す構えだ。直近発表した23年4-12月期決算は営業減益となったが、これは業容拡大に向けた人員増や広告宣伝費の増加によるもの。トップラインの伸びは継続している。

 ナレルグループ <9163> [東証G]は建設技術者の派遣を主力に、ITエンジニア派遣やシステム開発を手掛ける。昨年7月上場のニューフェースだ。成長余地の大きい若手を採用し、独自の育成メソッドによって戦力化を図る「未経験者採用戦略」を強みとする。業績はもちろん最高益基調で24年10月期も営業2ケタ増益へ。増配も予定している。好業績を支えに株価は一貫した上昇トレンドを形成し、青空圏を突き進んでいる。

 ワンキャリア <4377> [東証G]は就活サイトや法人向け採用支援サービスを運営。サイト利用者は右肩上がりで伸び、同社によると昨年の新社会人全体のうち実に6割超が自社サイトの会員だったという。法人向けサービスも成長を遂げ、顧客にはトヨタ自動車 <7203> [東証P]やソニーグループ <6758> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]といった名だたる大手企業が名を連ねる。21年の上場以降業績は急拡大を続け、24年12月期も好調見通しだ。

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