ホットリンク---23年12月期は減収なるも、ソーシャルメディアマーケティング支援事業の売上高は増加
ホットリンク<3680>は14日、2023年12月期連結決算(IFRS)を発表した。売上高は前期比40.1%減の47.39億円、営業利益は同89.6%減の2.20億円、税引前利益は同84.7%減の2.87億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同87.5%減の2.26億円となった。
ソーシャルメディアマーケティング支援事業におけるSNSマーケティング支援事業の売上高は前年同期比5.7%増の21.84億円となった。SNS広告・SNS運用コンサルティングは、新たなSNS運用の手法や顧客のすそ野の拡大もあり、業績は堅調に推移している。加えて2023年2月28日付でwevnalより事業譲受したSNS広告事業も業績に貢献し、増収を達成した。なお、SNS分析ツールについては、営業人員をSNS広告・SNS運用コンサルティングに集中しているため、前年同期と比較し減少となった。
ソーシャルメディアマーケティング支援事業におけるDaaS事業の売上高は同17.9%増の25.55億円となった。これは、継続して取り組んできたSNSデータアクセス権の価格改定による既存顧客の単価上昇や解約防止、新規顧客の開拓によるものとしている。米国子会社であるEffyis, Inc.は、世界中のソーシャル・ビッグデータを保有するメディアとの間で良好な関係維持に取り組み、安定したデータ提供や新規メディアからのデータアクセス権の契約を獲得しているほか、生成AIを始めとする新市場に対する新サービスの提供へも注力していくとしている。
Web3関連事業は、Web3関連への投資を行うものであり、現在は2022年5月24日に設立したNonagon Capitalを通じてWeb3分野への投資・運用がその主なものとなっている。当年度では、投資先の調査、選定及び出資が主な活動であり、同事業の売上高は発生していない。なお、Web3関連市場のボラティリティが高まる中で、より長期的な視点を持った投資を行っている。
2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.0%減の45.03億円、営業利益が同21.9%減の1.72億円、税引前利益が同37.1%減の1.80億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同58.9%減の0.93億円を見込んでいる。
《HH》
提供:フィスコ