デイトナ---23年12月期は減収なるもアジア拠点卸売事業が大幅増収増益に
デイトナ<7228>は14日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比4.3%減の139.61億円、営業利益が同17.4%減の16.98億円、経常利益が同17.4%減の17.49億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.6%減の11.81億円となった。
国内拠点卸売事業の売上高は前年同期比7.7%減の103.62億円、セグメント利益は同26.4%減の12.61億円となった。ツーリング用品やライディングウェアならびに新型車や人気車のカスタマイズ商品が好調に推移し前年を上回る販売結果となった。一方で第1四半期後半から流通各社の在庫調整による販売減少や高額商品の一部に販売減少が見られるなど、年度後半は回復基調になったものの、全体では前連結会計年度を下回る販売となった。
アジア拠点卸売事業の売上高は同83.5%増の10.14億円、セグメント利益は同169.4%増の2.51億円となった。インドネシアにおける販売網の整備による商品供給の増大とともに、ブランド認知が進み現地の二輪車スクータータイプの二輪車部品・用品の販売が好調に推移した。
小売事業の売上高は同13.1%減の23.06億円、セグメント利益は同50.7%減の1.04億円となった。行動制限解除以降の二輪車ユーザーの消費活動の多様化や今夏における記録的な猛暑の影響により来店客数が減少し、さらに価格高騰に伴う個人消費マインドの低下により高額品の販売が大幅に減少した。
その他事業の売上高は同11.7%増の3.89億円、セグメント利益は同3.1%減の0.33億円となった。太陽光発電事業では、安定した日照時間を確保し、売電収入は前年をやや上回り、利益面でも前年を上回った。リユースWEB事業では、売上高は前連結会計年度を上回ったが、人材補強等で販管費が増加し利益面では前連結会計年度を下回った。
2024年12月期通期については、売上高が前期比3.2%増の144.13億円、営業利益が同4.4%増の17.72億円、経常利益が同2.0%増の17.84億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.8%増の12.14億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ