平和RE Research Memo(5):2024年5月期と2024年11月期は分配金の増配を予想
■今後の見通し
● 2024年5月期と2024年11月期の業績見通し
平和不動産リート投資法人<8966>の2024年5月期(第45期)の業績予想は、営業収益7,917百万円(前期比8.5%減)、営業利益3,655百万円(同18.7%減)、経常利益3,117百万円(同22.0%減)、当期純利益3,116百万円(同22.0%減)としている。減収減益予想は、既に確定している物件譲渡益を見込むが、今後発生する物件取得や譲渡は織り込んでいないからだ。また2024年11月期(第46期)の業績予想も、将来発生する物件取得や譲渡を織り込んでいないことから、営業収益7,774百万円(同1.8%減)、営業利益3,510百万円(同4.0%減)、経常利益2,968百万円(同4.8%減)、当期純利益2,968百万円(同4.8%減)としている。
以上の結果、EPUは2024年5月期2,710円(前期比764円減)、2024年11月期2,581円(同129円減)を見込んでいるものの、潤沢な内部留保の活用によって、2024年5月期のDPU は3,325円(同25円増)、2024年11月期は3,350円(同25円増)と過去最高水準への増配を予想している。
これらの予想は既に確定している外部成長(物件譲渡や物件取得)や内部成長の実現を織り込むものの、毎期継続している含み益の顕在化を伴う資産入替による物件取得や物件譲渡益は織り込んでおらず、また慎重な稼働率やNOI利回りを前提にするなど、保守的な前提条件に基づいている。さらに、今後は賃料増額を強力に進めることから、十分に達成可能な水準であると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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提供:フィスコ