精工技研---3Qは減収なるも精機関連は2ケタ増益に
精工技研<6834>は9日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.2%減の118.45億円、営業利益が同44.2%減の6.42億円、経常利益が同40.6%減の7.91億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同57.8%減の3.97億円となった。
精機関連の売上高は前年同期比1.5%増の64.92億円、営業利益は同11.8%増の4.45億円となった。電気自動車への需要の高まりを受けて、電気自動車向けのインバーター用部品やこれらを成形するための金型等の売上高が増加した。電子機器向けの金属プレス成形品は、中国製スマートフォンの一部の需要に底打ち感があるものの、売上高は依然として低調に推移した。
光製品関連の売上高は前年同期比17.7%減の53.53億円、営業利益は同73.8%減の1.97億円となった。光通信関連市場は前連結会計年度の下期以降ブレーキがかかっている。これを受けて光通信インフラ関連の新規設備投資が滞り、光通信用部品や同部品の製造機器・測定装置の売上は減少することとなった。一方、足元では生成AIの利用が拡大していること等を背景に、データセンターの建設が増加傾向にあり、光コネクタや光コネクタの製造機器、測定装置等の需要が持ち直しつつある。
2024年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比0.4%増の163.50億円、営業利益が同51.1%減の6.80億円、経常利益が同47.1%減の8.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同56.6%減の4.70億円とする11月10日発表の計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ