rakumo---23年12月期は2ケタ増収・増益、SaaSサービスの売上高が順調に拡大
rakumo<4060>は9日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比18.1%増の12.95億円、営業利益が同30.9%増の3.03億円、経常利益は同31.6%増の2.96億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.4%増の1.96億円となった。
SaaSサービスの売上高は前年同期比22.1%増の11.73億円となった。rakumo関連サービスは、2023年12月末のクライアント数は2,442社(2022年12月末比108社増)、ユニークユーザー数は563千人(同61千人増)となった。売上増加に向け、自社セミナーの開催、Google社や販売パートナー主催セミナーへの参加、展示会・カンファレンスイベント等への出展を行った。また、パートナーの特徴に応じた顧客アプローチを行うことで、販売パートナーとの関係強化に取り組んだ。インサイドセールスの内製化による柔軟・迅速な顧客対応の実施や、各種マーケティング施策にも積極的に取り組み、新たな案件創出に尽力した。加えて、クライアントニーズを勘案した既存製品の機能追加・改善や、製品間連携を訴求したパック製品の販売強化、顧客属性に応じた能動的なサポート・オンボーディング(活用促進)施策を実施し、新規クライアントの獲得や、ユニークユーザー数及びユーザー1人当たり単価の増加に取り組んだ。また、社内SNS型日報アプリ「gamba!」、IR動画配信システム「SmartVision IR」等においても同様に、拡販に努めた。
ソリューションサービスの売上高は同6.4%増の0.51億円となった。既存顧客への業務支援案件が安定的に推移したことに加え、SaaSサービスに関する導入支援案件等も継続的に受注できたことから、増収となった。
ITオフショア開発サービスの売上高は同19.7%減の0.69億円となった。SaaSサービスに注力したこと、また、本サービスの縮小も図ったことから、前年同期比で減少した。
2024年12月期通期の連結業績予想については、2024年4月1日より一部rakumo製品の利用料金改定を予定しており、2024年12月期以降の連結業績にも一定程度の影響が見込まれるが、現時点において信頼性の高い業績予想数値を算出及び公表することが困難であるとして、開示していない。
《HH》
提供:フィスコ