NECキャピタルソリューション---3Q減収なるも、主力のリース事業の営業活動については順調に進捗
NECキャピタルソリューション<8793>は30日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.4%減の1,875.59億円、営業利益が同34.4%減の72.56億円、経常利益が同40.7%減の69.21億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同38.0%減の35.10億円となった。
リース事業の売上高は前年同期比0.8%増の1,693.85億円、営業利益は前年同期に大型の賃貸資産の売却があったこと等により、同13.73億円減の40.44億円となった。契約実行高は同2.2%減、成約高は同11.8%増となった。契約実行高が前年割れとなっている主な要因は、第2四半期と同様に前年同期に複数の大型の官公庁自治体案件があったことによるものであるが、成約高については官公庁の大型案件を獲得したことから前年同期を上回っており、足下の営業活動については順調に進捗しているとしている。
ファイナンス事業の売上高は、配当収益や金利収入等により同15.9%増の58.00億円となり、営業利益は資金原価や販売費及び一般管理費の増加等により、ほぼ前年同期並みの15.82億円となった。企業融資の減少により、契約実行高、成約高共に前年同期を下回る結果となった。
インベストメント事業の売上高は、前年同期に大型の販売用不動産の売却や配当収益があったこと等から、同49.8%減の99.73億円となり、営業利益は同24.48億円減の27.38億円となった。
その他の事業の売上高は、前年同期にヘルスケア不動産の売却があったことにより、同27.5%減の24.56億円となったものの、ヘルスケア不動産の賃料収入、太陽光売電売上及びアドバイザリーフィー等により営業利益は同0.70億円増の2.38億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比0.7%増の2,600.00億円、営業利益は同2.4%増の120.00億円、経常利益は同0.5%増の125.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同16.8%増の75.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ