ダウ平均は反落 米PPIは予想下回るも上げ一服感 冴えない決算も=米国株序盤
NY株式12日(NY時間11:24)(日本時間01:24)
ダウ平均 37520.80(-190.22 -0.50%)
ナスダック 14982.98(+12.80 +0.09%)
CME日経平均先物 35650(大証終比:+40 +0.11%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。取引開始前に発表の12月の生産者物価指数(PPI)が前日の消費者物価指数(CPI)とは違い、予想を下回ったことで米株式市場は買い先行で始まった。ただ、買いが一巡すると戻り売りが優勢となり、ダウ平均、ナスダックとも下げに転じている。
取引開始前に発表になった一部の米大手銀や航空会社の決算が冴えなかったことで、来週以降本格化して行く米企業決算への警戒感も本日は出ている可能性もありそうだ。
米大手銀の決算ではJPモルガン<JPM>は好調な決算を発表したものの、バンカメ<BAC>が冴えない決算を発表し、下落している。一方、デルタ航空<DAL>は24年通期の1株利益の見通しに失望感を強めている模様で、同社株のほか他の航空キャリアも売りが強まっている。デルタ航空<DAL>は24年通期の1株利益の見通しを6-7ドルとし、予想範囲内ではあったものの、同社の数年来の長期利益目標が7ドル以上であることから、一歩後退した印象となったようだ。そのほか、ユナイテッドヘルス<UNH>も決算を受けて下落しており、ダウ平均を圧迫している。
ただ、12月の米PPIは予想に反して3カ月連続で低下し、企業レベルでのインフレは限定的となった。最終需要は前月比0.1%低下し、コア指数は3カ月間ほとんど変化しなかった。前年比では、総合が1.0%上昇、コアは1.8%上昇と、2020年末以来最小の上昇となった。これはいずれ消費者物価に反映される可能性があるが、これを受けて、短期金融市場では利下げ期待が高まっており、2024年の合計の利下げの予想が1.60%ポイントに拡大している。
ただ、下押す動きまではなく、調整の範囲といったところ。明日から3連休を控えていることもあり、年初からの米雇用統計やインフレ指標など重要イベントを通過したことで、本日は上げ一服感が出ているのかもしれない。
ボーイング<BA>が下落。先週の旅客機の運航停止事故を受けて、米連邦航空局(FAA)が同社に対する正式な調査をきのう開始したが、取引開始前に同社の生産・製造業務に対する監視を強化すると発表した。
*米生産者物価指数(12月)22:30
結果 -0.1%
予想 0.1% 前回 -0.1%(0.0%から修正)(前月比)
結果 1.0%
予想 1.3% 前回 0.8%(0.9%から修正)(前年比)
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 0.0%(コア・前月比)
結果 1.8%
予想 2.0% 前回 2.0%(コア・前年比)
ユナイテッドヘルス<UNH> 516.52(-23.17 -4.29%)
デルタ航空<DAL> 39.16(-3.10 -7.34%)
バンカメ<BAC> 32.23(-0.92 -2.77%)
ボーイング<BA> 218.90(-3.76 -1.69%)
JPモルガン<JPM> 171.27(+0.97 +0.57%)
エクソンモービル<XOM> 99.19(+0.52 +0.53%)
シェブロン<CVX> 146.18(+0.90 +0.62%)
SLB<SLB> 49.39(+0.59 +1.20%)
オキシデンタル・ペトロリアム<OXY> 57.52(+0.39 +0.68%)
マラソン・オイル<MRO> 23.20(+0.26 +1.13%)
ハリバートン<HAL> 34.26(+0.07 +0.20%)
アップル<AAPL> 185.90(+0.31 +0.17%)
マイクロソフト<MSFT> 387.58(+2.95 +0.77%)
アマゾン<AMZN> 154.99(-0.19 -0.12%)
アルファベットC<GOOG> 144.35(+0.68 +0.47%)
テスラ<TSLA> 221.56(-5.66 -2.49%)
メタ・プラットフォームズ<META> 376.14(+6.47 +1.75%)
AMD<AMD> 146.42(-1.60 -1.08%)
エヌビディア<NVDA> 547.60(-0.62 -0.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 37520.80(-190.22 -0.50%)
ナスダック 14982.98(+12.80 +0.09%)
CME日経平均先物 35650(大証終比:+40 +0.11%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。取引開始前に発表の12月の生産者物価指数(PPI)が前日の消費者物価指数(CPI)とは違い、予想を下回ったことで米株式市場は買い先行で始まった。ただ、買いが一巡すると戻り売りが優勢となり、ダウ平均、ナスダックとも下げに転じている。
取引開始前に発表になった一部の米大手銀や航空会社の決算が冴えなかったことで、来週以降本格化して行く米企業決算への警戒感も本日は出ている可能性もありそうだ。
米大手銀の決算ではJPモルガン<JPM>は好調な決算を発表したものの、バンカメ<BAC>が冴えない決算を発表し、下落している。一方、デルタ航空<DAL>は24年通期の1株利益の見通しに失望感を強めている模様で、同社株のほか他の航空キャリアも売りが強まっている。デルタ航空<DAL>は24年通期の1株利益の見通しを6-7ドルとし、予想範囲内ではあったものの、同社の数年来の長期利益目標が7ドル以上であることから、一歩後退した印象となったようだ。そのほか、ユナイテッドヘルス<UNH>も決算を受けて下落しており、ダウ平均を圧迫している。
ただ、12月の米PPIは予想に反して3カ月連続で低下し、企業レベルでのインフレは限定的となった。最終需要は前月比0.1%低下し、コア指数は3カ月間ほとんど変化しなかった。前年比では、総合が1.0%上昇、コアは1.8%上昇と、2020年末以来最小の上昇となった。これはいずれ消費者物価に反映される可能性があるが、これを受けて、短期金融市場では利下げ期待が高まっており、2024年の合計の利下げの予想が1.60%ポイントに拡大している。
ただ、下押す動きまではなく、調整の範囲といったところ。明日から3連休を控えていることもあり、年初からの米雇用統計やインフレ指標など重要イベントを通過したことで、本日は上げ一服感が出ているのかもしれない。
ボーイング<BA>が下落。先週の旅客機の運航停止事故を受けて、米連邦航空局(FAA)が同社に対する正式な調査をきのう開始したが、取引開始前に同社の生産・製造業務に対する監視を強化すると発表した。
*米生産者物価指数(12月)22:30
結果 -0.1%
予想 0.1% 前回 -0.1%(0.0%から修正)(前月比)
結果 1.0%
予想 1.3% 前回 0.8%(0.9%から修正)(前年比)
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 0.0%(コア・前月比)
結果 1.8%
予想 2.0% 前回 2.0%(コア・前年比)
ユナイテッドヘルス<UNH> 516.52(-23.17 -4.29%)
デルタ航空<DAL> 39.16(-3.10 -7.34%)
バンカメ<BAC> 32.23(-0.92 -2.77%)
ボーイング<BA> 218.90(-3.76 -1.69%)
JPモルガン<JPM> 171.27(+0.97 +0.57%)
エクソンモービル<XOM> 99.19(+0.52 +0.53%)
シェブロン<CVX> 146.18(+0.90 +0.62%)
SLB<SLB> 49.39(+0.59 +1.20%)
オキシデンタル・ペトロリアム<OXY> 57.52(+0.39 +0.68%)
マラソン・オイル<MRO> 23.20(+0.26 +1.13%)
ハリバートン<HAL> 34.26(+0.07 +0.20%)
アップル<AAPL> 185.90(+0.31 +0.17%)
マイクロソフト<MSFT> 387.58(+2.95 +0.77%)
アマゾン<AMZN> 154.99(-0.19 -0.12%)
アルファベットC<GOOG> 144.35(+0.68 +0.47%)
テスラ<TSLA> 221.56(-5.66 -2.49%)
メタ・プラットフォームズ<META> 376.14(+6.47 +1.75%)
AMD<AMD> 146.42(-1.60 -1.08%)
エヌビディア<NVDA> 547.60(-0.62 -0.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美