ムサシ Research Memo(8):2024年3月期は普通配当30円予想だが、業績次第で増配も
■株主還元
ムサシ<7521>は株主還元について配当によることを基本としており、「将来の成長のための内部留保の充実」と「業績に応じた利益還元」の2点を基本方針としている。具体的には、株主還元のベースとしての普通配当に、業績に応じた特別配当を組み合わせる方式を採用している。
同社は、ベース配当として「年間24円」を基本として、これに業績に応じた金額を上乗せしてきた。2020年3月期については、期初に前期比横ばいの年間24円(中間12円、期末12円)の配当予想を公表していたが、大型選挙により業績が好調であったことから特別配当11円を加えて年間35円配当(中間20円、期末15円)を実施した。2021年3月期は決算が当期純損失であったが、ベースとしての普通配当24円を行った。2022年3月期は、業績が好調であったことによる特別配当8円と、12月に創立75周年を迎えたことによる記念配当8円を加え、年間40円(中間18円、期末22円)とした。2023年3月期も、業績が堅調であったことから、年間43円(中間23円、期末20円)へ増配した。進行中の2024年3月期については、ベース配当をそれまでの年間24円から年間30円へ引き上げた。これを基に、現時点では、年間30円(中間15円、期末15円)を予定しているが、今後の業績次第では増配の可能性もありそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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提供:フィスコ