貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8801 三井不動産

東証P
1,262.5円
前日比
+5.5
+0.44%
PTS
1,262円
13:06 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.9 1.12 2.38 11.14
時価総額 35,498億円
比較される銘柄
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 強烈なファンが支える「着実高銘柄」に勝機あり!


「強烈なファンが支える『着実高銘柄』に勝機あり!」

●仕切り直しの株式市場、為替は当面は円安で推移か

 2024年相場は先週から始まってはいるが、本格スタートは今週、それも9日(火)からになる。なにしろ1月1日16時10分頃、石川県能登地方で最大震度7の地震が発生、多数の死者、負傷者、行方不明者が出るという惨事が起きた。

 続いて2日17時50分頃には、羽田空港に着陸した日本航空 <9201> [東証P](JAL)の旅客機が滑走路で海上保安庁の航空機と衝突し炎上するという、前代未聞の衝撃的な事故も発生した。

 株式市場が休場の間の出来事ではあったが、いまだに惨事の衝撃は消えず、株式投資に前向きに取り組むセンチメントにはなりにくい。これが正直なところで冷静さを取り戻すのに数日を要してしまったが、今週からは市場も平常に戻るだろうから、こちらもそれにしっかりミートして行きたい。

 そもそも年初が好スタートどころか、大発会当日に一時770円も下げることになったのは、

 (1)米国市場が昨年末上がり過ぎた。
 (2)年初1月3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表され、先月開催されたFOMCで委員たちが、景気抑制的な政策スタンスを「当面」維持するのが適切との見解で一致していたことが明らかになった。

 これらによるものだったが、(2)は、東京市場の下落を小幅にしてくれる要因にもなってくれた点に注目だ。為替がドル高・円安となったことで、4日の日経平均株価が175円安まで下げ幅を縮めて終わったことはご承知の通りだ。その後も円相場は1ドル=144円台後半から145円前後で推移し、これが東京市場の続落を防ぐ役割をしていると見てよい。

 今年のドル・円は円高基調で推移する、私はこう見ている。しかし、震災が経済に与える影響を懸念して22?23日開催の金融政策決定会合では金融緩和修正を見送るとの見方もあって、年初は真逆の動きになっており、当面は円安を受け入れる覚悟でいる。実際の市場もトヨタ自動車 <7203> [東証P]、キヤノン <7751> [東証P]、コマツ <6301> [東証P]、日立製作所 <6501> などが買われている。

●証券関係者の2024年注目銘柄は?

 一方で、三井不動産 <8801> [東証P]やオリエンタルランド <4661> [東証P]、日本郵政 <6178> [東証P]などにも買いが入っている。市場はまだ年初のため方向感が定まらない。こうした状況にある時は、特に際立ったテーマ性はないにもかかわらず、株価が着実高を続けている銘柄へ投資する、この戦術の成功確率が高くなる。

 際立ったテーマや材料があるようではないのに上昇が続くのは、その銘柄に強烈なファンがついているからであり、今回はそんな銘柄に注目したい。

 具体的には、まずはヤマタネ <9305> [東証P]になる。私は昨年あちこちでこの銘柄を取り上げてきたが、注目する根拠としては小麦価格が上昇し、米の需要が増加するだろうというものだった。株価はスローペースながら上昇を続けているが、今年創業100周年を迎える点も好感されている可能性がある。

 システム開発で二次下請けに強いCIJ <4826> [東証P]も、地味な存在ながら日立やNTTデータ <9613> [東証P] 向けがメイン事業となっているだけに、経営の安定性は高く、株価は高値圏ながら続伸が見込める。

 これから4月にかけて引っ越しの季節となる。となると、サカイ引越センター <9039> [東証P]だ。運転手の作業量を減らすために助手の育成に力を入れている点も好感が持てるし、引っ越しで手放された品々のリユース事業にも進出しており、今後経営の新たな柱に育つだろう。

 飲食にも目を向けておくと、物語コーポレーション <3097> [東証P]がある。食べ放題が売りの「焼肉きんぐ」の集客力が高まっていて、株価も昨年10月の安値から復調中ながらまだ上がり切ったとはいえない水準。現在水準からの続伸が期待できる。

 そして、JALになる。あわや大惨事となり、多数の人命が失われかねなかった事態を乗員たちの冷静な判断と働きにより回避できたことは、当然高く評価できる。株式市場はいまのところ特に好評価していないが、次第に見直し買いを入れてくるだろう。

 最後に、特別銘柄を追加させていただこう。

 昨年末、例年通り親しくしている証券関係者で忘年会を行い、出席者から注目銘柄を挙げてもらった。それを紹介したい。

 出席者は藤本誠之氏、天海源一郎氏、岡本昌巳氏、YEN蔵氏など。

・藤本氏 セキド <9878> [東証S]
・天海氏 エムスリー <2413> [東証P]
・岡本氏 インスペック <6656> [東証S]
・YEN蔵氏 スマートドライブ <5137> [東証G]
・株式セミナー運営コロ氏 イーレックス <9517> [東証P]

・元中堅証券支店長U氏 純銀上場信託(現物国内保管型) <1542> [東証E]
・投資教育家アポロ氏 ツバキ・ナカシマ <6464> [東証P]
・岡本ジュニア氏 ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> [東証P]
・金融情報企業アナリストO氏 エスケーエレクトロニクス <6677> [東証S]
・テクニカルアナリストN氏 マルマエ <6264> [東証P]

・投資コンサルタントK氏 ラボロAI <5586> [東証G]
・中堅証券証券マンS氏 マーケットエンタープライズ <3135> [東証P]
・中堅証券証券レディ氏 アイビス <9343> [東証G]
・中堅証券証券マンM氏 AI inside <4488> [東証G]
・投資顧問運営S氏 バリュークリエーション <9238> [東証G]

 以上となる。ぜひ参考にしていただきたい。

2024年1月5日 記

株探ニュース

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