話題株ピックアップ【夕刊】(1):楽天グループ、ソシオネクス、AIメカ
■楽天グループ <4755> 628円 +44 円 (+7.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
楽天グループ<4755>が大幅に3日続伸。楽天モバイルは28日、自社設備のMNO回線での携帯キャリアサービスの契約数が600万回線を突破したと発表しており、これが材料視されたようだ。なお、他の移動体通信事業者から回線を借り入れるMVNOを含んだ契約数は11月21日に600万回線を超えている。
■ソシオネクスト <6526> 2,560円 +138 円 (+5.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ソシオネクスト<6526>が戻り足を明示、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前でトレンド転換への期待が高まっている。12月末の株主を対象に1株を5株にする株式分割を実施、実質月替わりとなった前日から5分割後の株価で取引が行われているが、先端半導体分野での活躍を見込んだ継続的な買いを引き寄せている。同社はファブレス形態でSoC(システムオンチップ)の設計・開発・販売を手掛けるが、先端プロセス製品を中心に量産段階へ移行していることで収益成長が加速している。24年3月期営業利益は前期比34%増の290億円と大幅増益を見込むものの依然保守的で、上期時点の進捗率から大幅な増額が濃厚とみられている。半導体チップは、台湾の半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>と協業で最先端の3ナノ製品に取り組んでおり、2026年の量産体制を目指す方向にある。また、次世代2ナノ製品でもTSMCなどとの協業で開発を進める構えにあり、今後の展開にマーケットの期待が大きい。
■AIメカテック <6227> 6,300円 +240 円 (+4.0%) 本日終値
AIメカテック<6227>が鮮烈な上げ足で3連騰。11月20日に上場来高値7070円をつけた後は調整局面に入っていたが、13週移動平均線を足場に一気に切り返してきた。微細化・積層化ニーズに対応した半導体パッケージ関連装置や半導体プロセス装置事業を展開し、ここ最近の半導体関連株人気の流れに乗っている。直近では半導体チップの3次元実装で重要な役割を担うウエハハンドリングシステムで海外大手から大口受注を獲得したことを発表、生成AI市場の拡大で高性能半導体に対するニーズが日増しに高まるなか、同社の技術に注目が集まっている。24年6月期は営業利益段階で前期比2.4倍の14億1500万円と高変化を見込んでいる。
■任天堂 <7974> 7,359円 +226 円 (+3.2%) 本日終値
任天堂<7974>が株式分割を考慮したベースで2007年につけた高値7320円を上回り、新値街道に突入した。特段の材料は出ていないが、FRBの利下げ観測が強まるなか、米長期金利の低下を背景とした世界的なグロース系銘柄の上昇を見越し、海外勢を中心に大型グロース株としてみなされている同社株に資金が流入しているとの見方がある。更に市場の一部では「ニンテンドースイッチ」の後継機が2024年にも発売されるとの思惑もあって、幅広い投資家の買いを誘い株高に弾みがついた。
■MS&AD <8725> 5,546円 +94 円 (+1.7%) 本日終値
MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>やかんぽ生命保険<7181>が堅調。27日に日銀が2024年1~3月の国債買い入れオペを巡り、超長期債の買い入れ回数を減らす方針を示し、28日以降、超長期金利に上昇圧力が掛かっている。29日も20年国債と30年国債の利回りは上昇。生損保各社の運用ポートフォリオにプラス効果をもたらすとの見方から物色されているようだ。SOMPOホールディングス<8630>やT&Dホールディングス<8795>、第一生命ホールディングス<8750>も高い。
■トヨタ自動車 <7203> 2,590.5円 +34.5 円 (+1.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が反発した。29日付の日本経済新聞朝刊は、「ダイハツ工業の品質不正問題で、不正が確認された28車種のうち国土交通省はユーザーが多い車種から安全性を独自検証する方針だ」と報じた。記事の中で、国交省はダイハツの出荷停止による経済的影響を考慮し、部分的な出荷再開に道筋をつけるとしている。トヨタ傘下のダイハツ問題を巡る不透明感の解消につながる前向きな動きと受け止めた投資家が、買い戻しに動いたようだ。報道によると、独自検証は1月中にも始め、確認を終えた車種を順次公表するという。外国為替市場でドル円相場が29日未明に1ドル=140円台前半まで円高が進行した後、足もとで141円台半ばまで急速に円安方向に振れたことも、トヨタ株の支援材料となった。
■エスペック <6859> 2,359円 +22 円 (+0.9%) 本日終値
エスペック<6859>が高い。同社はこの日、温度環境下における半導体パッケージや実装基板の反り変形を可視化する「熱変形計測システム」を開発し、2024年1月から販売と計測サービスを開始すると発表。これが材料視された。
■三菱UFJ <8306> 1,211.5円 +8 円 (+0.7%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社は強弱観対立のなか売り買い交錯も頑強な展開をみせている。日銀の大規模金融緩和策を維持するなか、新発10年債利回りは前日時点で0.58%まで低下、ひと頃のマイナス金利解除に向けた期待感が後退しており、メガバンクの株価も冴えない動きが続いていた。ただ、配当利回りの高さは注目されやすく、みずほFGは時価換算で4%を超えている。新NISA導入に伴いメガバンクは個人投資家のニューマネーの流入が見込まれるだけに、下値では買い板に厚みが増している。
■Genky <9267> 5,460円 +30 円 (+0.6%) 本日終値
Genky DrugStores<9267>が反発した。28日の取引終了後、12月度の月次営業速報を発表。既存店売上高は前年同月比5.7%増となった。10カ月連続で増収となり、買い安心感をもたらしたようだ。既存店の客数は同4.9%増、客単価は同0.7%増となった。全社ベースでの売上高は同8.2%増となった。
■JIA <7172> 1,330円 -201 円 (-13.1%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が反落。28日の取引終了後、ライツ・オファリング(新株予約権無償割当)による増資の実施を発表。将来的な株式需給の悪化を懸念した売りが出た。自社以外のすべての株主に対し、2024年1月17日に保有株1株につき新株予約権1個(行使代金357円で1株交付)を割り当てる。行使期間は同年1月17日~3月11日。行使されなかった新株予約権は一定の上限の範囲内で引受会社に譲渡し、引受会社が行使する。調達資金約102億円は子会社への貸付金に充てる。あわせて、23年12月期連結業績予想の修正を発表。売上高を193億円から214億5000万円(前期比18.9%増)へ、営業利益を50億円から54億3000万円(同4.2倍)へ引き上げた。
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株探ニュース
楽天グループ<4755>が大幅に3日続伸。楽天モバイルは28日、自社設備のMNO回線での携帯キャリアサービスの契約数が600万回線を突破したと発表しており、これが材料視されたようだ。なお、他の移動体通信事業者から回線を借り入れるMVNOを含んだ契約数は11月21日に600万回線を超えている。
■ソシオネクスト <6526> 2,560円 +138 円 (+5.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ソシオネクスト<6526>が戻り足を明示、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前でトレンド転換への期待が高まっている。12月末の株主を対象に1株を5株にする株式分割を実施、実質月替わりとなった前日から5分割後の株価で取引が行われているが、先端半導体分野での活躍を見込んだ継続的な買いを引き寄せている。同社はファブレス形態でSoC(システムオンチップ)の設計・開発・販売を手掛けるが、先端プロセス製品を中心に量産段階へ移行していることで収益成長が加速している。24年3月期営業利益は前期比34%増の290億円と大幅増益を見込むものの依然保守的で、上期時点の進捗率から大幅な増額が濃厚とみられている。半導体チップは、台湾の半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>と協業で最先端の3ナノ製品に取り組んでおり、2026年の量産体制を目指す方向にある。また、次世代2ナノ製品でもTSMCなどとの協業で開発を進める構えにあり、今後の展開にマーケットの期待が大きい。
■AIメカテック <6227> 6,300円 +240 円 (+4.0%) 本日終値
AIメカテック<6227>が鮮烈な上げ足で3連騰。11月20日に上場来高値7070円をつけた後は調整局面に入っていたが、13週移動平均線を足場に一気に切り返してきた。微細化・積層化ニーズに対応した半導体パッケージ関連装置や半導体プロセス装置事業を展開し、ここ最近の半導体関連株人気の流れに乗っている。直近では半導体チップの3次元実装で重要な役割を担うウエハハンドリングシステムで海外大手から大口受注を獲得したことを発表、生成AI市場の拡大で高性能半導体に対するニーズが日増しに高まるなか、同社の技術に注目が集まっている。24年6月期は営業利益段階で前期比2.4倍の14億1500万円と高変化を見込んでいる。
■任天堂 <7974> 7,359円 +226 円 (+3.2%) 本日終値
任天堂<7974>が株式分割を考慮したベースで2007年につけた高値7320円を上回り、新値街道に突入した。特段の材料は出ていないが、FRBの利下げ観測が強まるなか、米長期金利の低下を背景とした世界的なグロース系銘柄の上昇を見越し、海外勢を中心に大型グロース株としてみなされている同社株に資金が流入しているとの見方がある。更に市場の一部では「ニンテンドースイッチ」の後継機が2024年にも発売されるとの思惑もあって、幅広い投資家の買いを誘い株高に弾みがついた。
■MS&AD <8725> 5,546円 +94 円 (+1.7%) 本日終値
MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>やかんぽ生命保険<7181>が堅調。27日に日銀が2024年1~3月の国債買い入れオペを巡り、超長期債の買い入れ回数を減らす方針を示し、28日以降、超長期金利に上昇圧力が掛かっている。29日も20年国債と30年国債の利回りは上昇。生損保各社の運用ポートフォリオにプラス効果をもたらすとの見方から物色されているようだ。SOMPOホールディングス<8630>やT&Dホールディングス<8795>、第一生命ホールディングス<8750>も高い。
■トヨタ自動車 <7203> 2,590.5円 +34.5 円 (+1.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が反発した。29日付の日本経済新聞朝刊は、「ダイハツ工業の品質不正問題で、不正が確認された28車種のうち国土交通省はユーザーが多い車種から安全性を独自検証する方針だ」と報じた。記事の中で、国交省はダイハツの出荷停止による経済的影響を考慮し、部分的な出荷再開に道筋をつけるとしている。トヨタ傘下のダイハツ問題を巡る不透明感の解消につながる前向きな動きと受け止めた投資家が、買い戻しに動いたようだ。報道によると、独自検証は1月中にも始め、確認を終えた車種を順次公表するという。外国為替市場でドル円相場が29日未明に1ドル=140円台前半まで円高が進行した後、足もとで141円台半ばまで急速に円安方向に振れたことも、トヨタ株の支援材料となった。
■エスペック <6859> 2,359円 +22 円 (+0.9%) 本日終値
エスペック<6859>が高い。同社はこの日、温度環境下における半導体パッケージや実装基板の反り変形を可視化する「熱変形計測システム」を開発し、2024年1月から販売と計測サービスを開始すると発表。これが材料視された。
■三菱UFJ <8306> 1,211.5円 +8 円 (+0.7%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社は強弱観対立のなか売り買い交錯も頑強な展開をみせている。日銀の大規模金融緩和策を維持するなか、新発10年債利回りは前日時点で0.58%まで低下、ひと頃のマイナス金利解除に向けた期待感が後退しており、メガバンクの株価も冴えない動きが続いていた。ただ、配当利回りの高さは注目されやすく、みずほFGは時価換算で4%を超えている。新NISA導入に伴いメガバンクは個人投資家のニューマネーの流入が見込まれるだけに、下値では買い板に厚みが増している。
■Genky <9267> 5,460円 +30 円 (+0.6%) 本日終値
Genky DrugStores<9267>が反発した。28日の取引終了後、12月度の月次営業速報を発表。既存店売上高は前年同月比5.7%増となった。10カ月連続で増収となり、買い安心感をもたらしたようだ。既存店の客数は同4.9%増、客単価は同0.7%増となった。全社ベースでの売上高は同8.2%増となった。
■JIA <7172> 1,330円 -201 円 (-13.1%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が反落。28日の取引終了後、ライツ・オファリング(新株予約権無償割当)による増資の実施を発表。将来的な株式需給の悪化を懸念した売りが出た。自社以外のすべての株主に対し、2024年1月17日に保有株1株につき新株予約権1個(行使代金357円で1株交付)を割り当てる。行使期間は同年1月17日~3月11日。行使されなかった新株予約権は一定の上限の範囲内で引受会社に譲渡し、引受会社が行使する。調達資金約102億円は子会社への貸付金に充てる。あわせて、23年12月期連結業績予想の修正を発表。売上高を193億円から214億5000万円(前期比18.9%増)へ、営業利益を50億円から54億3000万円(同4.2倍)へ引き上げた。
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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