九州FGなど地銀株が上昇、10月会合の日銀議事要旨「タカ派的」との受け止め広がる
九州フィナンシャルグループ<7180>が大幅高。富山第一銀行<7184>や山陰合同銀行<8381>といった地銀株が総じて高く、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがそろって上昇している。日銀が22日、10月の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用の再柔軟化を決めた会合のなかで、1人の委員から「今回の対応や7月の柔軟化が、出口へつながり得る点を強く否定すべきではない」との発言。また、別のある委員からは「将来の出口を念頭に、金利の存在する世界への準備に向けた市場への情報発信を進めることが重要」と発言があったことが明らかとなった。債券市場では今回の議事要旨についてタカ派的との受け止めが広がっているもようで、債券先物は売られ国内の長期金利に上昇圧力が掛かっている。株式市場でも、マイナス金利政策の早期解除観測を広げる形となり、収益改善を期待した買いが銀行セクターを押し上げたようだ。東証の業種別指数で銀行業は上昇率トップとなっている。
出所:MINKABU PRESS
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