エヌリンクス Research Memo(8):自己資本比率は55.5%と高い財務健全性を維持
■エヌリンクス<6578>の業績動向
2. 財務状況と経営指標
(1) 連結貸借対照表
2023年2月期末の資産合計は前期末比109百万円減少し、1,817百万円となった。流動資産は現金及び預金が7百万円増加した一方、売掛金が39百万円減少したことなどにより、同39百万円増加し1,611百万円となった。固定資産は有形固定資産が建物の減価償却が進んだことなどにより14百万円減少、無形固定資産ののれん償却が進んだことなどにより63百万円減少したことなどにより、同148百万円減少し205百万円となった。
負債合計は前期末比242百万円減少し、806百万円となった。流動負債は同242百万円減少し806百万円となった。これは主に、短期借入金が24百万円、未払消費税等が121百万円減少したことなどによる。固定負債は変動がなかった。純資産は同133百万円増の1,010百万円となった。2023年2月末時点での自己資本比率は55.5%と2022年2月末時点の45.5%から大幅に上昇しており、高い財務健全性を維持している。
(2) 連結キャッシュ・フロー計算書
2023年2月期における営業活動によるキャッシュ・フローは41百万円の支出となった。これは主に、未払消費税等の減少額118百万円などの支出要因があったものの、税金等調整前当期純利益241百万円、減価償却費14百万円、のれん償却費34百万円などの収入要因があったことに起因するものである。投資活動によるキャッシュ・フローは22百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは23百万円の支出と大きな増減はなかった。この結果、2023年2月期の現金及び現金同等物の期末残高は前期比42百万円減の948百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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提供:フィスコ