三栄コーポ Research Memo(8):安定配当方針。2024年3月期の配当も年間配当20円を予想
■株主還元策
三栄コーポレーション<8119>では、株主に対する適切な利益還元を経営の重要課題の1つと位置付けている。財政状態や今後の業績動向・資金需要などを総合的に判断し利益配分を行う方針である。配当に関しては、企業理念である「随縁の思想」の下、同社と縁を紡ぐ株主が安心して株式を長期保有できるよう可能な限り継続的に実施するとしている。コロナ禍以前の2019年3月期は年間配当160円だったが、コロナ禍の影響で業績が落ち込んだ2021年3月期から2023年3月期は年間配当20円と、一定の配当を維持してきた。2024年3月期の配当予想は、年間配当20円(中間10円、期末10円)、配当性向16.0%である。弊社は、利益予想を達成できれば増配も期待できると考えている。
また、同社は株主優待制度を導入している。株主優待基準日(2024年3月31日)の株主に対して、保有株式数・保有期間に応じて「優待ポイント」を進呈し、優待商品と交換できる仕組みである。2024年3月期は、1)同社グループの取扱商品、2)グループ直営店で利用できる優待割引券、3)指定のオンラインショップで利用できる優待割引クーポン、4)オリジナルQUO カード、5)指定の社会貢献活動への寄付、から希望のものに交換できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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提供:フィスコ