前澤給装 Research Memo(8):2024年3月期は3.0円増配の36.0円配当予定。自己株式取得も実施
■株主還元策
前澤給装工業<6485>は事業成長と業績向上を通じ、株主に対する利益還元と多様なステークホルダーへの貢献を両立する方針である。
同社は配当性向50%を目安としており、2024年3月期はEPS71.80円予想に対し配当性向50.1%を見込み、1株当たり配当金を前期比3.0円増配し年間36.0円配当を予定している。これで2019年3月期の18.5円から5期連続増配となる予定。
自己株式の取得は、2023年3月期においては2022年9月22日に取得総額200百万円を上限に250,000株上限取得を決議、2023年1月13日までに214,200株を取得した。また今期に入り2023年5月12日に2023年5月15日~2024年3月22日を期限に1,400,000株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合6.36%)、取得総額1,000百万円を上限に新たな取得を決定、2023年11月10日までに821,800株を取得し、取得価額の総額が上限に達したため取得を完了した。このように増配に加え、自己株式取得も積極的に実行、今後も収益の状況等を勘案し、機動的に自己株式の取得を行うとしている。
また同社は、株主に対し投資魅力を高めることを目的に株主優待制度も実施している。2023年2月に内容を一部変更し、拡充した。内容は継続保有期間にかかわらず、保有株式数100株(1単元)以上の全ての株主に1,000円分のQUOカードを贈呈し、200株以上2,000株未満で新潟県魚沼産新米こしひかり3kg、2,000株以上で新潟県魚沼産新米こしひかり5kgを贈呈する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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提供:フィスコ