リクルートが切り返し急で年初来高値奪回を視野、米投資ファンドなどの動向に思惑
リクルートホールディングス<6098>が大きく切り返し5500円台を回復、11月29日につけた年初来高値5648円奪回が視界に入ってきた。総合人材サービスの国内トップ企業で、人材派遣のほか、HRテクノロジー事業に注力しており、求人検索サービス「Indeed」が米国で急成長を果たした。23年3月期はトップラインは2ケタ成長を続けたものの営業9%減益となったが、24年3月期以降の巻き返しに期待がかかっている。ここ、企業や投資ファンドの大株主浮上など株式需給面の思惑で株価を動意させる銘柄が増えており、きょうはフジ・メディア・ホールディングス<4676>が英投資ファンドによる株式大量保有で株価を大きく上昇させている。そうしたなか、リクルートは米投資ファンドで物言う株主として知られるバリューアクト・キャピタルが11月中旬に同社株式の1%超を取得したことを発表し、株価の大幅な見直し余地に言及するなどマーケットで話題となった経緯があり、その後の同ファンドの動きも気になるところ。足もとリクルートの株価は高値圏で頑強な値動きを続けているが、きょうのフジHDの株高を受けた連想買いも株価に浮揚力を与えているようだ。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS