ビーアンドピー---23年10月期は増収・2ケタ増益、売上高は過去最高を達成
ビーアンドピー<7804>は8日、2023年10月期決算を発表した。売上高が前期比8.9%増の31.74億円、営業利益が同20.2%増の4.52億円、経常利益が同20.1%増の4.53億円、当期純利益が同24.8%増の3.00億円となった。
セールスプロモーション事業は、シェア拡大のため、2022年11月に京都営業所を開設し、アフターコロナにおけるインバウンド増による販促広告需要の獲得のため、並びに、2025年の大阪万博開催による販促広告需要を視野に入れ、関西エリアの営業の強化を図った。機能拡大については、主として扱っている多品種少量生産型のインクジェットプリントに加えて、当年度より、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、オンデマンド印刷等の少品種多量生産型の案件に迅速に対応する社内制作体制及び外注先との協業体制を構築し、順調に売上を伸ばしている。また、デジタルサイネージ事業は、第2四半期において大型の案件を受注し、映像を配信できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)等の新商材の導入提案を積極的に進めている。領域拡大については、当年度より、キャラクタービジネス市場において、インクジェットプリント事業で培ってきた印刷ノウハウや保有設備を活用し、オーダーグッズ制作に参入した。既存顧客を中心にさまざまな販売促進用グッズの受注生産を行い、着実に実績を積んでいる。さらに、成長戦略に掲げる機能拡大の一環として、OnePlanetと拡張現実(AR)技術に関する業務提携を行い、セールスプロモーション事業における新たなサービスとして「Promotion AR」を開始した。ウェブプロモーション事業は、デジタルプロモーション事業で培ったネットショップの運営サポートを自社ECサイトの運営に活かすべく、当年度より自社ECサイトの運営とデジタルプロモーション事業を統合した。また、2022年8月に開設したサインディスプレイ専門サイト「インクイット」の運営等を通じてネットを使った集客についての知識と経験を蓄積した。
売上高は案件の期ずれがあり業績予想をわずかに下回ったものの、利益率が高いインクジェットプリントの受注が順調に推移したことや、M&Aの実行時期のずれにより関連費用が発生しなかったこと、生産現場での人員配置の適正化が進み労務費が予想を下回ったことにより、営業利益は業績予想を上回る結果となった。
2024年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比7.1%増の34.00億円、営業利益が同9.0%増の4.92億円、経常利益が同8.7%増の4.92億円、当期純利益が同10.4%増の3.31億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ