ティア Research Memo(4):将来の見込み顧客となる個人会員数は年間2~3万人のペースで拡大
■事業概要
3. 顧客内訳と会員数の推移
ティア<2485>は直営の葬儀会館のほか自宅、寺院、公民館などを会場とした葬儀の施行全般を請け負っている。また、葬儀終了後のアフターフォローとして、忌明け法要や年忌法要の請負のほか相続・不動産関連の支援サービスなども行っている。2023年9月期における葬儀売上高の顧客別構成比を見ると、「ティアの会」に加入する個人会員が65.5%、提携団体※が28.5%、フリー客が4.0%、その他が2.0%となっており、「ティアの会」会員及び提携団体で90%以上を占めている。
※「ティアの会」と同等のサービスが受けられる法人、施設との団体契約を指す。
「ティアの会」は、入会金を支払うことにより会員特別価格で葬儀や葬儀後の法要、香典返しなどを利用できるほか、提携企業175社、全国236店で利用可能な「会員優待サービス」や「生き方応援ポイント」「葬儀保険」といった各種特典や割引サービスを受けられる同社独自の会員システムとなる。会員数は2023年9月期末で495,899人となり、年間2~3万人のペースで順調に増加し続けている。また、提携団体についても1,342団体と前期末比で73団体増加した。これら会員や提携団体は葬儀事業における有力な見込み顧客となるだけでなく、新規事業として取り組んでいるTLD事業における見込み顧客ともなる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《SI》
提供:フィスコ