三菱UFJなどメガバンクや地銀株に買い戻し、日米長期金利が足もと上昇に転じる
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸、三井住友フィナンシャルグループ<8316>は4日ぶり反発といずれも足もと買い優勢の展開、地銀株も総じて高い。ここ米長期金利の急低下を背景に運用環境の改善期待が剥落し、銀行セクターは上値の重い動きとなっていた。米長期金利に連動して国内長期金利も水準を切り下げる展開で、銀行にとって向かい風が意識されている。ただ、前日は米国で10月のPCEデフレーターが事前予想通り減速を示したものの、米債券市場では目先出尽くし売りを誘い、米10年債利回りは4.3%台に切り返す展開となった。また、これを受けて国内でも新発10年債利回りが足もとで0.690%と上昇に転じている。日米の長期債利回りが揃って水準を切り上げていることで、メガバンクや地銀株などを買い戻す動きを誘発している。
出所:MINKABU PRESS
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