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1日の株式相場見通し=頑強な展開、ダウ急伸好感も上値は重い

 1日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも日経平均株価は3万3000円台半ばで頑強な値動きが予想される。前日の欧州株市場では主要国市場をはじめほぼ全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウが500ドルを超える急伸をみせ年初来高値を更新した。この日は米10年債利回りが上昇したとはいえ、11月の月間ベースで長期金利の下落幅は0.5%に達し、金利低下に伴い株式市場の相対的割高感が後退しており、投資家のセンチメントを強気に傾けている。朝方発表されたPCEデフレーターが予想通り減速傾向を示し、これがFRBによる利上げ打ち止め思惑に加え、来年の早期利下げ期待につながったこともダウの上げ足を助長した。個別ではダウ構成銘柄のセールスフォース<CRM>が急騰したことで指数押し上げ効果をもたらしている。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は朝方こそわずかにプラス圏でスタートしたものの、終始軟調な推移で大引けもマイナス圏で引けている。東京市場でも気迷いムードは拭えず、週末要因も考慮して日経平均の上値は重い展開が想定される。足もと外国為替市場でドル高・円安に振れていることは輸出セクター中心に追い風材料となるものの、日本時間2日にパウエルFRB議長の講演を控えており、この内容を確認したいとの思惑からやや慎重な値動きとなる可能性がある。

 30日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比520ドル47セント高の3万5950ドル89セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同32.272ポイント安の1万4226.218だった。

 日程面では、きょうは10月の失業率、10月の有効求人倍率、7~9月期の法人企業統計調査、11月の新車販売台数、11月の軽自動車販売台数など。海外では、11月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、11月の米ISM製造業景況感指数、10月の米建設支出など。また、パウエルFRB議長が米大学のイベントで講演を行う。

出所:MINKABU PRESS

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