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東京株式(大引け)=165円高、半導体関連買われ4日ぶりに切り返す

 30日の東京株式市場は朝方は売りが先行したが、その後は下げ渋り、後場に入ると上値指向を強め日経平均はこの日の高値で引けた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比165円67銭高の3万3486円89銭と4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は23億6681万株、売買代金概算は5兆5792億円。値上がり銘柄数は1014、対して値下がり銘柄数は591、変わらずは55銘柄だった。

 きょうの東京市場は前場は気迷いムードが強く、日経平均は3万3000円台前半で弱含みに推移したが、後場に入ると買いが厚くなり徐々に上値指向を強めた。半導体周辺銘柄が主力どころを中心に買い直される展開となり、全体指数の押し上げに寄与した。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が高安まちまちの展開だったが、米長期金利の低下傾向が強まったことで、投資家心理が改善した。米10年債利回りは4.2%台まで低下し、これを受けて国内10年債利回りも0.7%を下回る水準で推移、半導体をはじめハイテク系グロース株への買いを誘導している。ここプライム市場の売買代金は3兆円台で推移していたが、きょうはMSCI指数採用銘柄の見直しに伴う売買によって大きく膨らみ5兆5000億円台と約1カ月ぶりの高水準だった。

 個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が買い優勢だったほか、アドバンテスト<6857>が出来高増勢のなか上昇。また、ディスコ<6146>が高く、TOWA<6315>が値を飛ばすなど半導体製造装置関連に買いが集まった。川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株も堅調。キーエンス<6861>が高く、日立製作所<6501>も値を上げた。大真空<6962>、黒崎播磨<5352>、ランドコンピュータ<3924>が急騰、日本ケミコン<6997>も大きく上値を伸ばした。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、三菱商事<8058>、伊藤忠商事<8001>など総合商社も軟調。栗田工業<6370>も売られた。さくらインターネット<3778>が利食われ、資生堂<4911>も大きく下値を探る展開に。ACCESS<4813>が急落したほか、伊藤園<2593>、アイスタイル<3660>などが大幅安となった。ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大きく水準を切り下げ、ベース<4481>も下落した。

出所:MINKABU PRESS

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