ザインがカイ気配スタート、業績回復を先取りする買いで底入れへ
ザインエレクトロニクス<6769>が大口の買いに値がつかず、カイ気配スタートで株価水準を切り上げている。半導体のファブレスメーカーとして草分け的な存在であり、特定用途向け半導体を自社ブランドで独自開発し、その高度な技術力が評価されている。東京市場では半導体関連の中小型株が草刈り場となっている状態で、ニッチトップの実力を有する同社株にマーケットの視線が向いている。今月初旬に23年12月期の業績予想の下方修正を発表し、営業損益は7700万円の赤字見通しとなったが、これを受けて株価はいったん下押したものの、すぐに悪材料出尽くし的な動きで浮上に転じた。今期の営業赤字は一過性で同社が推進する中期経営戦略のもと、24年12月期以降は成長トレンドへの復帰が濃厚との読みが働いている。下方修正発表同日に上限15万株の自社株買いを発表していることも、株価底入れを助長する形となった。
出所:MINKABU PRESS
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