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4014 カラダノート

東証G
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カラダノート Research Memo(6):シックケア市場からウェルネス・ヘルスケア市場への資金流入が加速


■市場環境

カラダノート<4014>が属しているヘルスケア市場は、精神的な健康を支援するウェルネス市場(想定市場規模:約15兆円)、健康管理・予防を支援する狭義のヘルスケア市場(同約31兆円)、公的医療・介護等のシックケア市場(同約41兆円)の3つに分類されており、同社はウェルネス市場及び狭義のヘルスケア市場で事業を展開している。同社では、少子高齢化の進展とともに、今後はシックケア市場からウェルネス市場及び狭義のヘルスケア市場に、官民ともに資金の流入が加速すると捉えている。

(1) 家族サポート事業
同社においては、保険代理事業の市場規模は約2,000億円、宅配水の市場規模は約1,700億円と想定しており、ともにさらなる拡大を見込んでいる。主要乗り合い保険代理店企業の売上高は100~400億円、宅配水には20社超が参入しており、大規模なテレマーケティングや実店舗・ブースなどを通じた営業活動がメインとなっている。そのため同社では、市場規模や成長は著しいものの、マーケティングコミュニケーションは十分ではないと判断している。同社では自社アプリを通じて、出生数81万人のうち30万~50万人の獲得リストを保有しており、保険の見直し・宅配水への強い関心を持つユーザーとの接点を有している優位性を生かして、2025年7月期には年間で1.4万人と契約獲得することを見込んでいる。年間ARPUを7万円(2023年7月期第4四半期は7,150円×12ヶ月=8.6万円)と想定しており、年間10億円程度の売上高を確保する計画である。

(2) ライフイベントマーケティング事業
同社は、子育て世代・初孫世代のライフイベントを起点とした意思決定支援においては、DXによる効率化の需要が非常に高いと想定している。また、他社の送客ビジネスは一度送客するだけでユーザーとの接点が継続しない単発送客であり、大手通信教育事業者・大手健康食品企業などは自社商材の販売のみで、ユーザー情報を有効活用できていないと見ている。同社は、家族サポート事業でのアプリユーザーへのアプローチを通じて、子供の出生等の情報を保有しているため、適切なタイミングでの適切な商材の横断的な紹介ができ、それが優位性となっている。

(3) 家族パートナーシップ事業
従来の大企業におけるライフイベントマーケティングは、営業マーケティングに膨大な人員を投入するアナログ型が中心で効率が悪い。マーケティング支援のDXを展開する事業者はいるものの、ライフイベントマーケティングを軸としたDXを支援する事業者はいない。同社では、ライフイベントを起点として、生活者にアプローチしたい提携企業を集め、それらの企業とユーザーをマーケティングオートメーションなどを活用して効率的にマッチングさせるマーケティング支援プラットフォーム「かぞくアシスタント」を展開している。同社では、同プラットフォームが大手企業の営業人員コストやマーケティングコストの効率化に資する余地は大きいと判断している。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《AS》

 提供:フィスコ

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