ディア・ライフ---23年9月期は増益、期末配当金の増配を発表
ディア・ライフ<3245>は14日、2023年9月期連結決算を発表した。売上高が前期比16.2%減の435.03億円、営業利益が同6.1%増の60.87億円、経常利益が同9.1%増の61.81億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.5%増の43.04億円となった。
リアルエステート事業の売上高は前年同期比17.4%減の393.25億円、営業利益は同4.5%増の68.67億円となった。当年度においては、不動産投資会社・デベロッパー・不動産販売会社、海外事業者など幅広い需要に対応した。その結果、「神楽坂5丁目プロジェクト(東京都新宿区)」などの自社開発の商業ビルや都市型レジデンスと、「表参道プロジェクト(東京都渋谷区)」「市谷砂土原町プロジェクト(東京都新宿区)」などのアセット・デザイン&リセール(土地の開発適地化)と合わせて、合計43件を売却した。加えて、管理コストの見直しやリノベーションなどにより収益価値を高め、「DeLCCS四谷荒木町(東京都新宿区)」「DeLCCS永福(東京都杉並区)」「DeLCCS神楽坂II(東京都新宿区)」などの東京都心部に立地する収益不動産を27棟売却した。 また、仕入に関しては、より需要の見込めるエリアを中心として、「西荻窪II(東京都杉並区)」「押上II(東京都墨田区)」など43件の都市型レジデンス開発用地並びに商業店舗開発用地や、「DeLCCS早稲田夏目坂(東京都新宿区)」などの22件の収益不動産の仕入を行った。
セールスプロモーション事業の売上高が同2.5%減の41.77億円、営業損失は0.16億円(前年同期は0.84億円の損失)となった。連結子会社のDLXホールディングスが展開するセールスプロモーション事業においては、N-STAFFにおいて、非対面営業の推進や、派遣人材の採用強化をはじめとする投資を行ってきた。また、堅調な既存事業に加え、更なる事業領域の拡大に向けて、新規事業の拡大、他業界での需要喚起等を行ってきた。
2024年9月期の連結業績目標については、経常利益が前期比21.3%増の75.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.5%増の51.00億円を見込んでいる。同社グループの業績は主力事業のリアルエステート事業における不動産の売買動向によっては収益が大きく変動する可能性があり、現時点における通期予測については不確定要素が多いことから、合理的に仮定された条件に基づいて算出された「連結業績予想」に代えて、同社グループの2024年9月期の経営目標である「連結業績目標」を開示している。
また、2023年9月30日を基準日とする期末配当金について、普通配当39.00円に最高益記念配当2.00円を加え、合計41.00円とすることを発表した。
《SI》
提供:フィスコ