C&R社 Research Memo(12):配当性向30%水準を目安に連続増配を目指す
■株主還元策とSDGsへの取り組み
1. 株主還元策
クリーク・アンド・リバー社<4763>は株主還元策として、2024年2月期より安定配当を基本として、配当性向の目安を従来の20%水準から30%水準に引き上げる方針としている。同方針に基づき、2024年2月期の1株当たり配当金は前期比14.0円増配の41.0円(配当性向30.4%)と、13期連続の増配を予定している。今後も利益成長が続けば、増配が期待できる。また、自己株式の取得についても株価水準を考慮したうえで適宜検討する方針に変わりない。
プロフェッショナルとともに事業を創造することで、社会全体の永続的な発展とグループの成長の両立を目指す
2. SDGsへの取り組み
同社グループではSDGsを実現していくためのマテリアリティとして、1) 様々なプロフェッショナルが活躍できる機会と環境の創出、2) プロフェッショナルネットワークによる新規ビジネスの創出、3) プロフェッショナルの叡智を活用した環境への取り組み、4) 多様な人材の育成と働く環境の整備、5) 責任ある企業と経営基盤の確立、の5点を掲げており、プロフェッショナルとともに事業を創造することで、豊かな社会を創ることを目指している。
また、ESG経営の取り組みとして、環境面では気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同し、電力・水・紙の使用量削減を推進している。社会面ではダイバーシティや女性活躍推進、障害者雇用、健康経営の推進、ワークライフバランス等の充実に取り組んでいる。また、ガバナンス面では経営機構における監督機能を強化するとともに、透明性の確保、迅速な職務執行体制、リスク管理体制の確立を図っている。なお、これらの取り組みの詳細については、同社ホームページで紹介している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《AS》
提供:フィスコ