ムサシ---2Q減収なるも、情報・産業システム機材は概ね順調に推移
ムサシ<7521>は7日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.8%減の167.79億円、営業利益が同53.0%減の7.30億円、経常利益が同52.8%減の7.51億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同53.0%減の4.98億円となった。
情報・印刷・産業システム機材のうち、 情報・産業システム機材は、文書のデジタル化事業が官公庁・自治体及び民間企業からの受注とも概ね順調に推移した。また、工業用検査機材の販売も順調に推移した。一方、業務用ろ過フィルターの販売は半導体等の需要減の影響を受けたほか、前年度大幅に伸長した電子化機器の販売が反動減の影響を受けた。印刷システム機材は、印刷材料の販売が低調に推移したが、POD機器や特殊プリンターの販売が伸長し概ね順調に推移した。
金融汎用・選挙システム機材のうち、 金融汎用システム機材は、貨幣処理機器の販売が金融機関を中心に、新紙幣発行に伴う更新需要などを取り込み概ね順調に推移したが、セキュリティ機器の販売が商談遅延の影響を受け低調に推移した。選挙システム機材は、統一地方選挙向けに投票用紙交付機、投票用紙読取分類機、計数機などの機器の販売が順調に推移した。また、システム販売やサポート業務も伸長した。
紙・紙加工品は、医薬品や化粧品向け紙器用板紙などの販売が伸長した。また、印刷用紙や情報用紙の販売も概ね順調に推移した。
不動産賃貸業、リース事業等は堅調に推移した。
2024年3月期通期については、売上高が前期比4.4%減の354.32億円、営業利益が同58.5%減の10.87億円、経常利益が同58.5%減の11.22億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同61.6%減の6.76億円とする10月24日に上方修正した業績予想を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ