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ダウ先物は上昇 米雇用統計は市場のハト派な雰囲気を正当化=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:57)
ダウ先物 34077(+163.00 +0.48%)
S&P500 4357.00(+21.25 +0.49%)
ナスダック100先物 15044.75(+46.75 +0.31%)

 米株価指数先物市場でダウ先物を始め主要3指数とも上昇している。先ほど発表された米雇用統計が予想を下回る内容となったことが好感されている。非農業部門雇用者数(NFP)は15.0万件と予想を下回り、失業率も1ポイント悪化。平均時給も伸びの落ち着きを示した。

 今週のFOMCでパウエルFRB議長は追加利上げの可能性は残したものの、これまでの利上げと足元の利回り上昇の影響を確認したいムードも滲ませていた。それ以降市場にはハト派な雰囲気が広がっており、短期金融市場では12月の追加利上げはないと見ている。90%の確率で据え置きを予想。本日の米雇用統計はその雰囲気を裏付ける結果となったようだ。

 アップル<AAPL>が時間外で軟調に推移している。米雇用統計の発表でやや買い戻しも入っているが、時間外でマイナス圏での推移。平均株価のダウ平均はそうでもないが、時価総額ベースのナスダック100は圧迫されている。前日引け後に決算を発表し、4四半期連続の減収となったほか、注目されていた中華圏の売上高が予想に届かなかったこと、そして、マックの売上も予想を下回ったことが嫌気されている。説明会では10-12月期の売上高は前年と同程度を見込んでいる点も嫌気されている模様。

 決済サービスのブロック<SQ>は決算を受け時間外で大幅高。キャッシュ・アプリとスクエアの利益がそれぞれ27%と15%の増益となった。同社はまた、フリーキャッシュフロー(FCF)の創出と利益が今後数年で改善すると予想し、10億ドルの自社株買い計画も承認した。

 本日はこのあと日本時間23時にISM非製造業景気指数の発表が予定されている。

*米雇用統計(10月)21:30
非農業部門雇用者数(NFP)
結果 15.0万人
予想 19.0万人 前回 29.7万人(33.6万人から修正)失業率
結果 3.9%
予想 3.8% 前回 3.8%
平均時給
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(0.2%から修正)(前月比)
結果 4.1%
予想 4.1% 前回 4.3%(4.2%から修正)(前年比)

*ISM非製造業景気指数(10月)23:00
予想 53.0 前回 53.6

(NY時間09:07) 時間外
アップル<AAPL> 173.65(-3.92 -2.21%)
ブロック<SQ> 51.39(+7.41 +16.85%)

マイクロソフト<MSFT> 349.44(+1.12 +0.32%)
アマゾン<AMZN> 139.00(+0.93 +0.67%)
アルファベット<GOOG> 129.28(+0.70 +0.54%)
テスラ<TSLA> 222.00(+3.49 +1.60%)
メタ・プラットフォームズ<META> 313.20(+2.33 +0.75%)
AMD<AMD> 108.99(+1.16 +1.08%)
エヌビディア<NVDA> 440.18(+5.12 +1.18%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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