アイル Research Memo(7):2024年7月期は増収増益予想、さらに上振れの可能性も
■今後の見通し
● 2024年7月期の連結業績見通し
アイル<3854>の2024年7月期の連結業績予想は売上高が前期比6.1%増の16,900百万円、営業利益が同12.8%増の4,000百万円、経常利益が同12.8%増の4,026百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.5%増の2,683百万円としている。システムソリューション事業、Webソリューション事業とも伸長して2ケタ営業・経常増益予想としている。なお、上期の予想は売上高が前年同期比9.6%増の8,318百万円、営業利益が同19.7%増の1,986百万円、経常利益が同19.4%増の1,998百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同20.7%増の1,334百万円としている。
全体の市況感として、2025年に予定されているWindowsOSサポート終了は特需ほどのインパクトはないが、人手不足の深刻化などにより業務DX化需要は高水準に推移することを想定している。売上面は、積極的な営業活動によりシステムソリューション事業、Webソリューション事業とも成長を目指すとしている。重点施策として、システムソリューション事業では営業エリアの拡大や大手層向け大型プロジェクトのノウハウを蓄積し、Webソリューション事業では「CROSS MALL」既存顧客の「BACKYARD(TM)」への移行を推進し、既存顧客の移行完了後に新規顧客開拓を推進する。利益面では、積極的な人材投資や開発・販促投資を継続するため販管費が増加するが、生産性向上の推進やストック売上総利益の拡大などで吸収する見込みだ。
なお、2024年7月期の増益率は前期に比べて鈍化する予想としているが、これは前期の大幅伸長の反動や不透明感、さらに「CROSS MALL」と「BACKYARD(TM)」の両基盤の並行稼働による一時的なコスト増加などを考慮したためであり、保守的な印象が強い。企業のDXニーズが一段と高まるなど事業環境は良好であり、ストック売上高が拡大基調であることなども勘案すれば、会社予想は上振れの可能性が高いと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ