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株価指数先物【寄り前】 買い先行も地政学リスクが警戒される


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 31270 +250 (+0.80%)
TOPIX先物 2280.0 +17.0 (+0.75%)
シカゴ日経平均先物 31255 +235
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 9日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃とイスラエル軍の報復作戦により、戦闘は激しさを増している。地政学リスクが高まるなか、NY原油先物相場が大きく上昇し、インフレ圧力の高まりが警戒されて売りが先行して始まった。その後、米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長による「追加的な政策引き締めを見極める上で、慎重に進める余地がある」との発言が伝わると、金融引き締め長期化への警戒が和らぎ、買い戻しが強まり上昇に転じた。また、地政学リスクの高まりを受けて防衛関連やエネルギー株が買われた。S&P500業種別指数はエネルギー、資本財、電気通信サービスが上昇した一方で、家庭用品・パーソナル用品、半導体・同製造装置、各種金融が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比235円高の3万1255円だった。日経225先物(12月限)は日中比60円高の3万1080円で始まり、米雇用統計の結果を受けた米国市場に連動する形で、一時3万860円まで売られた。売り一巡はリバウンド基調が強まり上昇に転じると、3万1390円まで買われた。祝日取引では地政学リスクの高まりを受けたNY原油先物相場の上昇が嫌気され、3万1100円で始まり、3万950円~3万1150円辺りで保ち合った。終盤にかけてレンジを上放れると3万1330円まで買われ、3万1270円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、買い先行で始まろう。米雇用統計を警戒した先回りの売りに対する買い戻しが入りそうだ。9日の米国市場は売り先行後は追加利上げへの警戒感が和らいだことで買い戻しが優勢となったが、ハマスとイスラエルによる戦闘激化の影響が警戒され、積極的な売買は引き続き手控えられやすい。

 また、今週は11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表が予定されている。米雇用統計の結果を受けて、FOMCは年内の再利上げに傾く可能性が高いとみられており、改めて利上げ観測が高まる可能性がある。そのほか、11日に米国9月卸売物価指数(PPI)、12日に米国9月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているため、様子見姿勢が強まりやすい。

 日経225先物は下向きで推移しているボリンジャーバンドの-2σを突破し、ナイトセッションで-1σ水準に接近している。-1σが位置する3万1480円処では戻り待ちの売り圧力が意識されやすく、オプション権利行使価格の3万1000円から3万1500円のレンジを想定する。上値の重さがみられてくるようだと、3万1000円を挟んだ膠着となり、-2σが位置する3万750円辺りを付けてくる可能性があろう。

 VIX指数は17.70(前日は17.45)に低下した。朝方に19.60まで上昇した後は低下に転じており、200日移動平均線水準まで下げてきている。20.00に接近する局面では上値を抑えられる格好となっており、リスク回避には向かわないとみられる。ただし、このところは1日の変動幅が大きくなっている面もあり、楽観視はできない。

 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で13.70倍に低下した。引き続き下向きで推移する25日線に上値を抑えられる形状が継続している。地政学リスクの高まりを背景にエネルギー株が買われる可能性もありTOPIX型優位になりやすく、NT倍率の低下傾向が継続することが予想される。

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