日経平均VIは小幅に上昇、強弱材料混在し市場心理は一方向に傾かず
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時10分現在、前日比+0.04(上昇率0.21%)の18.85と小幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は19.05、安値は18.43。昨日の米株式市場で主要指数が上昇した流れを引き継ぎ、今日の東京株式市場は買いが先行し、日経225先物は上昇、日経VIは低下して始まった。日経225先物は先週初19日から昨日まで8営業日で1430円下落しており、目先下げ過ぎとの見方もあり、買い戻しが入りやすかった。一方、機関投資家などによる四半期末に伴うリバランス(資産の再配分)売りが出やすいとの見方もある。こうした強弱材料が混在する中、市場心理も一方向に傾きにくく、日経VIは昨日の水準をはさんで方向感の定まらない動きとなっている。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ