ダウ平均は下げ渋るも上値重い 値ごろ感の買い戻し=米国株後半
NY株式27日(NY時間15:49)
ダウ平均 33497.49(-121.39 -0.36%)
ナスダック 13068.70(+5.09 +0.04%)
CME日経平均先物 32165(大証終比:+15 +0.05%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は急速に下げ渋り、一時上げに転じる場面も見られた。ナスダックもプラスを回復している。特段の材料が出たわけではなさそうだが、午後になって値ごろ感の買い戻しが急速に入ったようだ。
ただ、きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。米国債利回りがNY時間に入って上昇に転じ、原油相場も一時94ドル台まで上昇し、昨年来高値を更新したことから、米株式市場は引き続き圧迫されている。
FRBが高金利を予想以上に長期化させ、市場のソフトランディング期待にも黄色信号が点灯し始めている。実際、前日の住宅指標を受けて一部からは、「消費者は依然としてインフレと借入コスト上昇の影響を懸念している。住宅ローン金利が上昇するにつれて、住宅活動にも重荷となっている」とのコメントも聞かれた。
半面、「依然として堅調な労働市場や賃金上昇が、10月以降の第4四半期相場に向かうにあたり、一定の支えとなっている」との見方も出ている。
9月相場は季節的に弱いとの経験則があるが、今年もそのアノマリーは成立しそうだ。実際、9月のS&P500は5.2%、ダウ平均は3.2%、ナスダックに至っては7%近く下落。
10月相場に入ってもボラティリティは続くとの見方もあるようだが、それが覆されるとすれば、決算シーズンが10月中旬に始まるが、それが予想以上に好調であれば、この調整相場は終止符が打たれるかもしれないとの見方も出ている。
エクソンモービル<XOM>やシェブロン<CVX>といったエネルギー株が上昇。NY原油先物市場でWTIが94ドル付近まで急上昇しており、昨年来高値を更新する中で、エネルギー株も買いが続いている。
コストコ<COST>が前日引け後に決算を発表し、経営陣が会費の値上げに言及しなかったことに若干の失望感から売り先行で始まったものの上げに転じている。決算自体がまずまずの内容であったことや、アナリストっが「会費を引き上げなかったことは多少残念だが、いま引き上げないからといって、今後数四半期も引き上げがないというサインにはならない」とのコメントも支援している模様。
本日は引け後にマイクロン<MU>が6-8月期(第4四半期)決算を発表する予定。
DNA解析のギンコ・バイオワークス<DNA>が大幅高。ファイザー<PFE>と共同でリボ核酸(RNA)を使用した新たな医薬品を開発すると報じられた。
デニムのリーバイ・ストラウス<LEVI>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を16ドルとした。
チャージポイント<CHPT>が上昇。アナリストがEV充電ステーションを提供する同社に期待を寄せており、ここから大幅反発の可能性があると指摘した。
玩具のマテル<MAT>が反発。米大手証券のアナリストが投資判断を「買い」で開始し、目標株価を27ドルに設定した。
トラック輸送のXPO<XPO>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の72ドルから79ドルに引き上げた。
体重管理プログラムを手掛けるWWインターナショナル<WW>が上昇。アナリストがGLP-1ダイエット薬の可能性を理由に、同社への投資判断を「中立」に引き上げた。
エクソンモービル<XOM> 119.95(+3.54 +3.04%)
シェブロン<CVX> 170.80(+3.00 +1.79%)
SLB<SLB> 60.65(+1.52 +2.56%)
オキシデンタル<OXY> 65.44(+2.29 +3.62%)
マラソン・オイル<MRO> 27.39(+1.10 +4.17%)
ハリバートン<HAL> 41.92(+1.13 +2.77%)
コストコ<COST> 563.43(+10.47 +1.89%)
ギンコ・バイオ<DNA> 1.76(+0.03 +1.45%)
リーバイ・ストラウス<LEVI> 13.21(+0.29 +2.21%)
チャージポイント<CHPT> 5.03(+0.18 +3.61%)
マテル<MAT> 21.79(+0.57 +2.69%)
XPO<XPO> 70.07(+2.03 +2.98%)
WWインター<WW> 11.10(+0.81 +7.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33497.49(-121.39 -0.36%)
ナスダック 13068.70(+5.09 +0.04%)
CME日経平均先物 32165(大証終比:+15 +0.05%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は急速に下げ渋り、一時上げに転じる場面も見られた。ナスダックもプラスを回復している。特段の材料が出たわけではなさそうだが、午後になって値ごろ感の買い戻しが急速に入ったようだ。
ただ、きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。米国債利回りがNY時間に入って上昇に転じ、原油相場も一時94ドル台まで上昇し、昨年来高値を更新したことから、米株式市場は引き続き圧迫されている。
FRBが高金利を予想以上に長期化させ、市場のソフトランディング期待にも黄色信号が点灯し始めている。実際、前日の住宅指標を受けて一部からは、「消費者は依然としてインフレと借入コスト上昇の影響を懸念している。住宅ローン金利が上昇するにつれて、住宅活動にも重荷となっている」とのコメントも聞かれた。
半面、「依然として堅調な労働市場や賃金上昇が、10月以降の第4四半期相場に向かうにあたり、一定の支えとなっている」との見方も出ている。
9月相場は季節的に弱いとの経験則があるが、今年もそのアノマリーは成立しそうだ。実際、9月のS&P500は5.2%、ダウ平均は3.2%、ナスダックに至っては7%近く下落。
10月相場に入ってもボラティリティは続くとの見方もあるようだが、それが覆されるとすれば、決算シーズンが10月中旬に始まるが、それが予想以上に好調であれば、この調整相場は終止符が打たれるかもしれないとの見方も出ている。
エクソンモービル<XOM>やシェブロン<CVX>といったエネルギー株が上昇。NY原油先物市場でWTIが94ドル付近まで急上昇しており、昨年来高値を更新する中で、エネルギー株も買いが続いている。
コストコ<COST>が前日引け後に決算を発表し、経営陣が会費の値上げに言及しなかったことに若干の失望感から売り先行で始まったものの上げに転じている。決算自体がまずまずの内容であったことや、アナリストっが「会費を引き上げなかったことは多少残念だが、いま引き上げないからといって、今後数四半期も引き上げがないというサインにはならない」とのコメントも支援している模様。
本日は引け後にマイクロン<MU>が6-8月期(第4四半期)決算を発表する予定。
DNA解析のギンコ・バイオワークス<DNA>が大幅高。ファイザー<PFE>と共同でリボ核酸(RNA)を使用した新たな医薬品を開発すると報じられた。
デニムのリーバイ・ストラウス<LEVI>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を16ドルとした。
チャージポイント<CHPT>が上昇。アナリストがEV充電ステーションを提供する同社に期待を寄せており、ここから大幅反発の可能性があると指摘した。
玩具のマテル<MAT>が反発。米大手証券のアナリストが投資判断を「買い」で開始し、目標株価を27ドルに設定した。
トラック輸送のXPO<XPO>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の72ドルから79ドルに引き上げた。
体重管理プログラムを手掛けるWWインターナショナル<WW>が上昇。アナリストがGLP-1ダイエット薬の可能性を理由に、同社への投資判断を「中立」に引き上げた。
エクソンモービル<XOM> 119.95(+3.54 +3.04%)
シェブロン<CVX> 170.80(+3.00 +1.79%)
SLB<SLB> 60.65(+1.52 +2.56%)
オキシデンタル<OXY> 65.44(+2.29 +3.62%)
マラソン・オイル<MRO> 27.39(+1.10 +4.17%)
ハリバートン<HAL> 41.92(+1.13 +2.77%)
コストコ<COST> 563.43(+10.47 +1.89%)
ギンコ・バイオ<DNA> 1.76(+0.03 +1.45%)
リーバイ・ストラウス<LEVI> 13.21(+0.29 +2.21%)
チャージポイント<CHPT> 5.03(+0.18 +3.61%)
マテル<MAT> 21.79(+0.57 +2.69%)
XPO<XPO> 70.07(+2.03 +2.98%)
WWインター<WW> 11.10(+0.81 +7.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美