【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米株高を受けリスク選好の買いが継続 (8月31日)
日経平均株価
始値 32361.02
高値 32692.76(13:40)
安値 32359.15(09:00)
大引け 32619.34(前日比 +285.88 、 +0.88% )
売買高 16億6428万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2191億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、米株高受け強調続く
2.ADP全米雇用リポートが事前の予想を下振れる
3.追加利上げへの警戒感後退で米長期金利が低下
4.中国の製造業PMIは予想上回り、強気相場助長
5.日経平均は後場上げ足を強め、売買代金も増勢
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比37ドル高と4日続伸した。雇用情勢の悪化などを示す経済指標を受け、追加利上げ観測が後退し買いが優勢となった。
東京市場では終始買い優勢の展開で、日経平均株価は後場に入って上げ幅を広げた。前日の米株高を受けリスク選好の流れとなった。
31日の東京市場は、朝方から主力株をはじめ広範囲に買いが広がり、日経平均は上値指向を継続した。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だったものの、米国では長期金利低下を好感してNYダウ、ナスダック総合指数ともに4日続伸した。8月のADP全米雇用リポートが事前コンセンサスを下回る内容だったことから、労働市場の過熱感が和らいだとの見方が広がり、FRBによる追加利上げに対する警戒感が後退した。これを受け東京市場でもリスクを取る動きが強まり、全体相場を押し上げる形に。取引時間中に発表された8月の中国製造業PMIが予想を上回ったこともポジティブ視された。プライム市場の68%の銘柄が上昇し、売買代金は4兆2000億円台に膨らんだ。4兆円台に乗せたのは8月10日以来3週間ぶりとなる。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の主力銘柄が上昇、トヨタ自動車<7203>も上昇した。ソニーグループ<6758>がしっかり、三菱商事<8058>、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。オリエンタルランド<4661>、リクルートホールディングス<6098>なども高い。ダイコク電機<6430>はストップ高。オエノンホールディングス<2533>、いちご<2337>、フタバ産業<7241>なども値を飛ばした。
半面、キーエンス<6861>が軟調、三菱重工業<7011>、SMC<6273>なども冴えない。芝浦メカトロニクス<6590>が利食われ、三菱製紙<3864>も大幅安。住友ファーマ<4506>の下げも目立つ。gumi<3903>、河西工業<7256>、ヤマエグループホールディングス<7130>なども値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約123円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、SBG <9984>、塩野義 <4507>、キーエンス <6861>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約18円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は証券商品先物、銀行業、鉱業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)サービス業、(3)陸運業、(4)空運業、(5)卸売業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)水産・農林業、(3)非鉄金属、(4)電気・ガス業、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△寿スピリッツ <2222> [東証P]
岩井コスモ証券が目標株価1万4000円に引き上げ。
△いちご <2337> [東証P]
上限2.65%の自社株買いを発表。
△トゥルーD <4416> [東証G]
小売業新規出店向け売上予測サービスの提供開始。
△ABEJA <5574> [東証G]
PwCコンサルとの協業を開始。
△牧野フ <6135> [東証P]
三菱UFJMS証券が「オーバーウエート」に引き上げ。
△エヌピーシー <6255> [東証G]
23年8月期業績及び配当予想を上方修正。
△みらいWKS <6563> [東証G]
女性アスリートの社会進出を支援する企業と業務提携。
△セレンHD <7318> [東証G]
東邦ガス <9533> [東証P]とカーボンニュートラル支援サービスを共同開発。
△プラザHD <7502> [東証S]
株主優待制度を拡充へ。
△セイファート <9213> [東証S]
美容師向け求人情報サイトで新機能をリリース。
▼三菱紙 <3864> [東証P]
八戸工場でのボイラー事故発生を嫌気。
▼バイセル <7685> [東証G]
SBI証券が目標株価6660円に引き下げ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ダイコク電 <6430>、(2)オエノンHD <2533>、(3)ヨシムラHD <2884>、(4)いちご <2337>、(5)長野計器 <7715>、(6)フタバ <7241>、(7)ハークスレイ <7561>、(8)牧野フ <6135>、(9)ハイデ日高 <7611>、(10)クリレスHD <3387>。
値下がり率上位10傑は(1)サニーサイド <2180>、(2)三菱紙 <3864>、(3)住友ファーマ <4506>、(4)gumi <3903>、(5)河西工 <7256>、(6)芝浦 <6590>、(7)ヤマエGHD <7130>、(8)レアジョブ <6096>、(9)スノーピーク <7816>、(10)大幸薬品 <4574>。
【大引け】
日経平均は前日比285.88円(0.88%)高の3万2619.34円。TOPIXは前日比18.62(0.80%)高の2332.00。出来高は概算で16億6428万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1244、値下がり銘柄数は513となった。東証マザーズ指数は760.17ポイント(1.35ポイント安)。
[2023年8月31日]
株探ニュース