グリムス---1Qは増収・大幅な増益、全てのセグメントの利益が好調に推移
グリムス<3150>は14日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.1%増の75.07億円、営業利益が同240.6%増の18.63億円、経常利益が同239.8%増の18.86億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同259.8%増の12.77億円となった。
エネルギーコストソリューション事業の売上高は前年同期比56.2%増の22.22億円、セグメント利益は同69.4%増の9.76億円となった。電力の自家消費を提案する事業用太陽光発電システムを主力商材とし、また、事業者のコスト削減のための電力基本料金削減コンサルティングやIoT機器、省エネルギー化のための業務用エアコン・トランスなどの各種省エネ設備を販売し、顧客に電力の運用改善・設備改善などの提案をしてきた。
スマートハウスプロジェクト事業の売上高は同16.0%増の12.92億円、セグメント利益は同42.5%増の2.71億円となった。脱炭素による再生可能エネルギーへの関心の高まりや、太陽光発電の10年間の固定価格買取制度の適用が終わる卒FIT案件の増加といった市場環境、住宅 のエネルギーレジリエンス強化へのニーズにより蓄電池への需要があることから、蓄電池の販売を推進した。
小売電気事業の売上高は同8.2%減の39.93億円、セグメント利益は7.88億円(前年同期は0.40億円の損失)となった。電力市場価格が安定して推移したことで調達価格が抑えられた一方、高圧電力の販売が減少しているため売上高は減少した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.4%増の321.44億円、営業利益が同20.0%増の43.20億円、経常利益が同18.0%増の43.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.7%増の28.26億円とする期初計画を据え置いている。
《YI》
提供:フィスコ