NANO MRNA---1Q売上高0.58億円、既存パイプライン2件の治験入り準備が進む
NANO MRNA<4571>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が0.58億円、営業損失が3.04億円、経常損失が2.85億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.85億円となった。2023年3月期第1四半期において、四半期連結財務諸表を作成していないため、2024年3月期第1四半期の対前年同四半期増減率の記載をしていない。
当第1四半期においては、アクセリード及び傘下企業並びにIPガイアとの協業のもと、複数のパイプラインを同時進行でインキュベートし効率的にmRNA医薬のIPを創出する当該事業の実施体制を確立するとともに、既存の核酸医薬の研究開発及びその他の事業活動に取り組んできた。
mRNA医薬パイプラインであるRUNX1 mRNAはアクセリードと共同でPrimRNAを設立し、変形性膝関節症を対象とした医師主導第I相臨床試験実施に向け、非臨床開発の完了が見通せるところまで研究開発が進捗している。
既存パイプラインの一つであるTUG1 ASOは脳腫瘍の中で最も悪性度が高い膠芽腫を対象とした医師主導第I相臨床試験実施に向け、非臨床開発がほぼ完了し、治験開始に向けた準備を進めている。
販売事業としては、新たに、同社がセオリアファーマと共同で国内第III相臨床試験を実施したコムレクス(R)耳科用液1.5%(開発コードENT103)が、セオリアファーマにより2023年6月から販売が開始された。アルビオンが販売する美容液エクラフチュール及び薬用美白美容液エクシア ブライトニング イマキュレート セラム用の同社技術を応用した原材料を供給している。また、エイオンインターナショナルとの契約に基づき、PRP療法を用いた不妊治療をサポートしている。
2024年3月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比29.0%減の1.43億円、営業損失が10.42億円~13.82億円、経常損失が9.95億円~13.35億円、親会社株主に帰属する当期純損失が10.29億円~13.69億円とする期初計画を据え置いている。
《YI》
提供:フィスコ