キャリアリンク---1Qは増収、事務系人材サービス事業と製造系人材サービス事業が増収を果たす
キャリアリンク<6070>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.6%増の114.10億円、営業利益が同22.8%減の8.26億円、経常利益が同22.3%減の8.31億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同27.7%減の5.29億円となった。
事務系人材サービス事業の売上高は前年同期比6.2%増の98.62億円、営業利益は同22.9%減の7.79億円となった。BPO関連事業部門の売上高は同6.5%増の74.22億円となった。地方自治体及び大手BPO事業者等からのマイナンバー関連・給付金支給関連を中心にBPO請負案件の新規受注が堅調に推移したものの、大手BPO事業者等から前年度に受注した案件が規模縮小や終了した。CRM関連事業部門の売上高は同14.5%増の11.73億円となった。首都圏において既存取引先から大型コールセンター業務派遣案件を受注した他、新規取引先であるBPO事業者から公共関連業務派遣案件が受注できたことなどに加え、仙台、福岡を中心に地方支店においてもインターネット関連サービス企業やテレマーケティング事業者などからの通信販売及び金融関連案件などの案件受注が順調に推移した。一般事務事業部門の売上高は同2.0%減の12.66億円となった。地方自治体向けのスポット案件や金融機関向けの既存案件の規模縮小などがあったものの地方自治体総務関連及び住民サービス関連業務など幅広い分野での新規派遣案件の受注が堅調に推移した。
製造系人材サービス事業の売上高は前年同期比19.2%増の14.75億円、営業利益は同27.8%減の0.36億円となった。個人消費の回復に伴い、食品加工部門において、総菜、菓子製造を中心に既存取引先からの受注量が好調に推移したことに加え、製造加工部門においても各営業拠点で新規取引先開拓などを積極的に行った結果、輸送機製造、機械製造、住宅設備製造などの受注量が増加した。
その他の事業の売上高は前年同期比6.4%減の0.72億円、営業利益は同16.4%増の0.10億円となった。同事業はジャパン・ビジネス・サービス社の子会社である東京自動車管理社における「自動車管理事業」である。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比18.7%増の623.65億円、営業利益が同7.9%減の70.10億円、経常利益が同8.4%減の70.07億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.0%減の47.99億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ