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今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でドルは底堅い動きを保つ可能性


10日のドル・円は、東京市場では143円63銭から144円11銭まで上昇。欧米市場では一時143円30銭まで下げたが、144円82銭まで上昇し、144円75銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に144円台で推移か。米長期金利の上昇を受けて目先的にドルは底堅い動きを保つ可能性がある。

米労働省が8月10日発表した7月消費者物価指数は、前年比+3.2%、同コア指数は前年比+4.7%となった。市場予想と差のない結果となったが、コアインフレ率は4%台後半の水準で推移している。コアインフレ率が短期間で大幅に低下する見通しはないことから、年内追加利上げ観測は後退せず、ドルは主要通貨に対して強含みとなった。市場参加者の間からは「11月か12月に0.25ポイントの追加利上げが行われる可能性は十分残されている」との声が聞かれた。10日の米国株式市場では主要株価指数が上昇したが、上げ幅は縮小。一部で米長期金利の動向は予測困難との指摘が出ており、為替と株式の動向についても予断を許さない状況が続くとみられる。

《MK》

 提供:フィスコ

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