イー・ガーディアン---3Qは増収、アド・プロセス、サイバーセキュリティが順調に推移
イー・ガーディアン<6050>は2日、2023年9月期第3四半期(22年10月-23年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.4%増の90.83億円、営業利益が同22.1%減の13.63億円、経常利益が同22.6%減の13.88億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同30.8%減の9.28億円となった。ソーシャルサポートの売上高は前年同期比5.1%増の52.28億円となった。コロナ禍で定着したECサイト利用に関わるカスタマーサポート、並びにキャッシュレス化の広がり及び本人認証の厳格化に伴い、eKYCサービスが拡大した。 一方で、コロナワクチン接種受付業務のような一部既存案件の終了もあったが、増収となった。ゲームサポートの売上高は同10.6%減の14.05億円となった。海外ゲーム会社のローカライズ業務が大幅に伸長したものの、大型のヒットタイトルに恵まれなかった国内ゲーム市場の鈍化が影響し、減収となった。アド・プロセスの売上高は同14.6%増の11.77億円となった。官公庁案件を受注し着実に遂行した実績や、蓄積したノウハウ・ナレッジにより広告審査案件の受注が順調に推移した。サイバーセキュリティの売上高は同20.7%増の5.95億円となった。脆弱性診断では、同社グループのリソース(セキュリティサービスと技術、既存事業の顧客など)を組み合わせることで、多くの需要・要望にワンストップで応えられるシナジーを生み出し、これを強みに既存顧客への深耕営業や大型案件の受注により順調に売上を拡大した。また、連結完全子会社であるEGセキュアソリューションズが、サイバーセキュリティについて学べるオンラインサービス「Security Campus e-Learning」の提供を新たに開始した。 その他の売上高は同6.9%増の6.75億円となった。完全子会社であるEGテスティングサービスが、長年のノウハウと信頼・実績を強みとして新規開拓に努めた結果、増収となった。2023年9月期通期については、売上高が前期比9.3%増の128.50億円、営業利益が同3.4%減の21.95億円、経常利益が同4.1%減の22.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.2%減の15.00億円とする5月9日に修正した連結業績予想を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ